トラベル外来

「オセアニア」に留学・渡航される方へ

「オセアニア」に留学・渡航される方へ

対象地域

メラネシア・ミクロネシア・ポリネシアなど

この記事で言いたい事

オセアニアは、食中毒A型肝炎が一年中発生しています。

デング熱は広い地域で確認されているため、滞在中の防蚊対策を行いましょう。

破傷風ワクチンも有効期間が10年程度のため、ブースター接種(追加接種)を考えてもよいかもしれません。

目次の各項目をクリックすると、記事の途中までジャンプすることができます。

オススメのワクチン

ワクチン推奨程度取り扱いワクチン接種回数費用
(すべて税込)
麻疹MMR
(PriorixまたはMMRⅡ)
1~2回10,000円
風疹
破傷風※1破傷風トキソイド1or3回4,000円
インフルエンザ
流行時期の場合推奨
インフルエンザ
HAワクチン
原則1回4,000円
A型肝炎※2
長期滞在の場合推奨
エイムゲン3回8,000円
Havrix2回15,000円
B型肝炎※2
長期滞在の場合推奨
ビームゲン3回7,000円
狂犬病
動物に触れあう場合推奨
ChiroRab 3回13,000円

★ 幼少期に基礎接種完了している場合は1回

※1 Tdap(破傷風・百日咳・ジフテリア)9,000円(税込)の取り扱いもございます。

※2 A型肝炎B型肝炎混合ワクチン(Twinrix)13,000円(税込)の取り扱いもございます。

渡航先で注意すべき疾患は、下記のページで詳しく解説しております。

滞在先での注意事項

飲料水や食事の注意

一年中高温多湿で、細菌やカビなどが増えやすく、食品が傷みやすい環境であることや、飲料水や十分に火の通っていない食事などが原因で、食中毒やA型肝炎などは一年中発生しています。

飲用にはミネラルウォーターをお勧めします。

十分に加熱されているものを冷めないうちに食べるようにしましょう。

防蚊対策

ソロモン諸島、バヌアツ全土、ミクロネシアではすべての島々で、蚊が媒介となって感染するデング熱の流行があります。

蚊に刺されない対策(長袖の着用、虫除けスプレーの使用)をお勧めします。

予約

予防接種は予約なしでも接種が可能です。

予約の方を優先にご案内しておりますので、予定が決まっている場合は下記よりご予約をお願いいたします。

来院時の持ち物

・母子手帳(コピーや写真でも可)

・書類(所定の書式の診断書やワクチン接種証明書の発行を希望の場合は書類をお持ちください)

この記事を監修した医師

<医師 忽那 賢志>
感染症内科専門医、医学博士。
日本最大のトラベルクリニックを擁する国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)にて、約10年間渡航医学・輸入感染症診療に携わり、現在も診療・研究などを行っておられます。
他の専門領域は新興再興感染症、新型コロナウイルス感染症で、メディアやインターネットなど様々な媒体で感染症の啓発に取り組んでおられます。
当院でも非常勤医師として診療いただいている他、トラベル外来の監修も行っていただいております。