ジェンダー外来

当院では、長期持続型男性ホルモン(ネビド)のジェネリックを扱っております。

先発品と比べ価格は半額程度ですので、非常にお求めやすくなっております。ぜひご検討ください。

当院では、性別不合(GI:Gender Incongruence)、性別違和(GD:Gender Dysphoria)、性同一性障害(GID:Gender Identity Disorder)の方に全人的なサポートができるようにジェンダー外来を行っております。

当院は、性感染症外来を通じて、様々な年代や性別の方々の性の悩みや相談に対して、取り組んでまいりました。

その中で、GIやGD、GIDを含めた「ジェンダー」に関する悩みをお持ちの方が多いことを受け、今回のジェンダー外来の開設に至りました。

ジェンダー外来専門医師・池袋真先生(性同一性障害(GID)学会認定医)が診察を行いますので安心してお越しください。

言葉の定義

トランスジェンダー:体の性(生まれたときの性別)と心の性に不一致を感じている方を指します。

性同一性障害:トランスジェンダーの医学的診断名。(現在は、性別不合(GI)や性別違和(GD)という考え方へ移り変わってきています)

MTF(Male to Female):生まれたときに割り当てられた性が男性で、心の性が女性の方。

FTM(Female to Male):生まれたときに割り当てられた性が女性で、心の性が男性の方。

ジェンダー外来の日程

12月8日(金)・9日(土)

1月7日(日)・8日(月・祝)

2月11日(日・祝)・12日(月・祝)

3月以降も、定期的にジェンダー外来を設ける予定です。

当院のジェンダー外来は、初診に関しては上記の日程のみ受け付けております。

2回目以降のホルモン治療は、下記日程に限らず接種可能です。予約サイトの「ジェンダー外来(再診)」からご予約をお願い致します。

ジェンダー外来に関するご質問がありましたら、当院の公式LINEからお問い合わせください。

ご覧になりたい項目を選択してください。

ジェンダー外来とは

当面の間、ジェンダー外来はGID認定医の診察日のみ行います。

当院で行うことのできる検査・治療は以下の通りです。

カウンセリング・ホルモン療法は自費診療のみです。

カウンセリング

性別違和がある方に対して、悩みを丁寧にお聞きし、治療や今後の流れについてお話をさせていただきます。

すでに治療中の方で、今後の治療などについて悩んでいる方の治療相談も承ります。

当院では、治療方針の相談は可能ですが、性別不合、性同一性障害の診断はしておりません。

ホルモン療法

GDあるいはGIDの方への治療は、「ホルモンによる治療」と「ジェンダー関連の手術」があります。

当院では、十分な問診・診察を行いながら、安全にホルモン療法を行えるようサポートいたします。

「乳房切除術」や「性別適合手術」といった身体的治療をご希望された場合は可能な限りクリニックの選定を一緒に行い、紹介させていただきます。

ホルモン療法とは

トランスジェンダー男性(FTM)に対しては、男性ホルモン療法を行い、トランスジェンダー女性(MTF)に対しては、女性ホルモン療法を行います。

個人の判断でホルモン療法を行うことは危険ですので、必ずご相談ください。

ホルモン療法に伴う定期検査

ホルモン補充療法を開始すると、肝機能障害・腎機能障害、脂質異常症、糖尿病、多血症、血栓症、骨粗しょう症など様々な疾患を合併しやすくなります。

当院では、下記に関して、保険診療で検査を行うことが可能です。

生活習慣病の検査

肝機能や腎機能、脂質異常症、尿酸値検査、ホルモン値、などを調べます。検査結果をみて、必要に応じてホルモン投与量の調整を行います。

血栓症の検査

ホルモン療法に伴う合併症として血栓症のリスクがあります。

血液検査だけでなく、必要であれば下肢超音波検査や心エコー、頸部エコーを行い、脳梗塞や心筋梗塞の評価などを含めて包括的に診療を行うことができます。

ホルモン療法

ホルモン療法に関して、男性ホルモン・女性ホルモンそれぞれの選択肢や副作用をまとめます。

ホルモン療法の選択肢

男性ホルモン
(FTMホルモン療法)

薬の選択肢:

注射:短期持続型男性ホルモン(エナルモンデポー125mg、250mg)、長期持続型男性ホルモン(ネビドジェネリック)

塗り薬:グローミン

主な副作用:

過敏症状、肝機能値異常、色素沈着、骨髄線維症、再生不良性貧血、腎性貧血

女性ホルモン
(MTFホルモン療法)

薬の選択肢:

注射:プロギノンデポー など

貼り薬:エストラーナテープ

ジェル:ル・エストロジェル、ディビゲル

内服薬

主な副作用:

過敏症状、精神障害再発、高カルシウム血症、ナトリウム貯留、体液貯留、消退出血、不正出血、経血量変化、乳房痛、乳房緊満感、頭痛

ホルモン療法に必要な検査

ホルモン療法中は、肝機能障害・腎機能障害、脂質異常症、糖尿病、多血症、血栓症、骨粗しょう症など様々な疾患を合併しやすくなります。

また、ホルモン量を定期的に計測する必要があります。許容量を超えたホルモン補充療法は、時に致死的な合併症を生むこともあります。

当院では、ホルモン補充療法を開始・継続する際には、採血とホルモン測定を行うことを推奨しております。

採血セット

血算、肝機能、腎機能、電解質、尿酸、CK、TG、LDL、HDL、血糖、HbA1c

FTM(トランス男性)の方

上記に加え、下記のホルモン検査を行うことができます。

卵巣摘出前:エストロゲン、テストステロン

卵巣摘出後:(エストロゲン)、テストステロン

MTF(トランス女性)の方

上記に加え、下記のホルモン検査を行うことができます。

精巣摘出前:エストロゲン、テストステロン

精巣摘出後:エストロゲン、(テストステロン)

*年に1回プロラクチンを測定いたします。

ジェンダー外来は、基本的に自費診療のみ行なっておりますが、患者様の基礎疾患などに応じて、血液検査などを保険診療で行うことができる場合もあります。

詳しくは、医師にお問い合わせください。

費用・料金

ジェンダー外来は原則自費診療とさせていただきます。

ホルモン療法に伴う定期検査は、保険診療で行える場合がありますので、医師にお尋ねください。

自費診療の料金に関しては、以下の料金システムで算出いたします。

料金システム

(料金)=(診察料)+(検査代)+(お薬代)

診察料

診察料は初診・再診によって異なります。

当院を保険診療・自費診療に関わらず、1度でも受診したことのある方は、再診の費用で診察させていただきます。

初診・再診料

初診料:2,500円 
再診料:1,000円
(いずれも税込)

検査代

検査代は、次の通りです。

検査の種類費用(税込)検査結果*
ホルモン療法採血セット3,000円2〜3日後
テストステロン+エストロゲン2,000円4〜5日後
テストステロン1,500円4〜5日後
遊離テストステロン1,500円4〜5日後
エストロゲン1,500円4〜5日後
Dダイマー
(血栓症リスクの評価)
1,500円2〜3日後

*検査結果の報告日数は、「検査開始日」からの目安となります。当日の夕方以降や日・祝・年末年始の検体は、翌営業日が「検査開始日」となります。自費診療の場合は、メールから確認可能です。

治療費

ホルモン療法の費用は、次の通りです。

当院では、長期持続型男性ホルモン(ネビド)のジェネリックを扱っております。

先発品と比べ価格は半額程度ですので、非常にお求めやすくなっております。ぜひご検討ください。

種類製剤費用(税込)
短期持続型
男性ホルモン
エナルモンデポー125mg
テスチノンデポー125mg
2,500円
エナルモンデポー250mg3,500円
長期持続型
男性ホルモン
ネビドジェネリック
(Cernos injection:セルノス)
【製造元:サンファーマ株式会社】
18,000円*
男性ホルモン
クリーム
グローミン4,100円
短期持続型
女性ホルモン
プロギノンデポー10mg2,500円
プロギノンデポー20mg3,500円
女性ホルモン
ジェル
ル・エストロジェル1本:4,300円
2本:6,200円
3本:8,100円

*ホルモン測定の費用が含まれています。

診察の流れ

ジェンダー外来は、当院の他の科と同様、予約優先制とさせていただきます。

直接のご来院は、待ち時間が長くなることが想定されますので、事前にご予約および問診票のご記入をお願い致します。

step1

予約

当院ホームページの「ジェンダー外来」からご予約をお願いします。

受診日時の選択の上段にある「担当医指定」に関わらず、当面の間「ジェンダー外来(初診)」は池袋医師がすべての患者様を診察いたします。




当院のジェンダー外来は、初診に関しては「ジェンダー外来(初診)」の日程のみ受け付けております。

2回目以降のホルモン治療は、下記日程に限らず接種可能です。予約サイトの「ジェンダー外来(再診)」からご予約をお願い致します。

step2

問診票の記入

予約完了後、予約完了メールの下に記載されているリンクをクリックし、問診票の記入を行なってください。

step3

当日にご来院

当日、ご予約の時間にご来院ください。受付で番号をお渡しし、検査や会計などを含めて番号でお呼びいたします。

step4

医師の問診・診察

問診票に基づき、医師が診察を行い、適切なアドバイスや検査、治療を行います。

医師 池袋 真について

産婦人科専門医。GID(性同一性障害)学会認定医。

横浜元町LUNAクリニックでトランスジェンダー外来、パーソナルヘルスクリニックでジェンダー外来を担当。

2年間で約300名以上のトランスジェンダーの診療を行っており、トランスジェンダーのヘルスケアを専門的に行っている。