性感染症について

男性の性病検査の方法は?尿・うがい・肛門・採血の方法を解説

「性病検査を受けたいけれど、何をされるのかわからなくて不安」「尿道に綿棒を入れる検査は痛いと聞いた」初めての検査を前に、こうした心配から受診をためらっている男性も多いのではないでしょうか。

男性の性病検査は、調べる病気や部位によって、採尿・うがい・綿棒でのぬぐい取り・採血など、方法が変わります。いだてんクリニックでは、性器は尿検査、のどはうがい液、肛門は綿棒でぬぐう検査で、どれも痛みのない検査です。

この記事では、男性の性病検査の方法を部位・項目ごとに解説し、検査を受けられる時期や受診時に伝えておきたいことを紹介します。

男性の性病検査は「項目」と「部位」で方法が変わる

性病検査とひと口にいっても、すべて同じ方法で調べるわけではありません。何の病気を調べるのか(検査項目)と、体のどこを調べるのか(部位)によって、採取するものや方法が変わります。

部位・項目 検査方法 主に調べるもの
性器 尿検査 クラミジア・淋菌など
マイコプラズマ・
ウレアプラズマなど
のど うがい液 クラミジア・淋菌など
マイコプラズマ・
ウレアプラズマなど
肛門 綿棒でぬぐう クラミジア・淋菌など
マイコプラズマ・
ウレアプラズマなど
血液 採血 梅毒・HIV・
B型肝炎など

クラミジアや淋菌は、感染した部位に病原体がいるため、性器・のど・肛門をそれぞれ調べる必要があります。性器の検査だけでは、のどや肛門の感染は見つかりません。一方、梅毒やHIVは血液で調べるため、感染した部位にかかわらず採血で確認します。

どの部位・項目を検査するかは、心当たりのある行為によって変わります。いだてんクリニックでは、医師が状況をお聞きしたうえで必要な検査をご提案しますので、「何を受ければいいかわからない」という段階でも問題ありません。

部位・項目ごとの検査の方法

性感染症の検査方法に関する説明図

ここでは、男性が受けることの多い検査の方法を、部位・項目ごとに5点に分けて解説します。

性器の検査(尿検査)

性器のクラミジアや淋菌は、尿を採取して調べます。指定された容器に採尿して提出するだけなので、痛みはありません。

男性の性病検査というと、尿道に綿棒を入れる検査を思い浮かべて不安になる方もいますが、いだてんクリニックの男性の性器の検査は尿検査です。尿道に器具を入れることはありません。

のどの検査(うがい液)

のどのクラミジアや淋菌は、うがい液で調べます。検査用の液体を口に含んで30秒ほどうがいし、容器に出すだけなので、痛みはありません。

以前は綿棒でのどを拭う方法が一般的でしたが、うがい液による検査でも拭う検査とほとんど差がないことがわかっており、体への負担が少ない方法として広まっています。

のどに感染した淋菌やクラミジアは通常は症状が出ないとされています。オーラルセックスの機会があった場合は、症状がなくてものどの検査を受けることが大切です。

(出典:厚生労働省「オーラルセックスによる性感染症に関するQ&A」)

のどの痛みと性感染症の関係や、のどに感染する性病の症状については、下記のページも参考にしてください。

肛門の検査(綿棒でぬぐう)

肛門のクラミジアや淋菌は、綿棒で肛門をぬぐって調べます。綿棒を数センチ入れて回すだけで、奥まで入れる必要はなく、痛みはありません。

国立健康危機管理研究機構によると、のどや直腸の淋菌感染は症状が自覚されないことが多く、これらの部位も感染源になりうるとされています。肛門の感染は性器やのどの検査では見つからないため、アナルセックスの機会があった場合は、症状がなくても肛門の検査を検討してください。

肛門の検査に抵抗がある方もいるかもしれませんが、短時間で終わる検査です。不安なことがあれば、受診時に遠慮なくお伝えください。

(出典:国立健康危機管理研究機構「淋菌感染症」)

血液の検査(採血)

梅毒やHIVは、腕から採血して調べます。採血のときに針を刺す痛みはありますが、健康診断などで行う一般的な採血と同じです。

血液検査は、感染した部位にかかわらず、全身に広がった感染を調べることができます。性器・のど・肛門のどこで感染した可能性があっても、梅毒やHIVは採血で確認します。

梅毒やHIVは症状が出ないまま経過することや、症状が出ても自然に消えることがあります。心当たりのある行為があった場合は、症状の有無にかかわらず、適切な時期に血液検査を受けることが大切です。

HIVの初期症状と、検査を受けられる時期については、下記のページも参考にしてください。

皮膚や粘膜に症状がある場合

陰茎や亀頭にできもの・水ぶくれ・ただれなどがある場合は、医師が症状を確認したうえで、必要な検査を判断します。病気によって、血液検査を行うもの、症状のある部位から調べるもの、医師の診察で判断するものがあります。

皮膚や粘膜の症状は、性感染症とそれ以外の原因で見た目が似ていることも多く、自分で判断するのは困難です。気になる変化がある場合は、自己判断で市販薬を使わず、医療機関で確認してください。

症状がある場合でも、心当たりのある行為に応じて、尿・うがい液・肛門・血液の検査をあわせて受けることができます。

性病による発疹・水ぶくれ・潰瘍・いぼの特徴と受診の目安については、下記のページも参考にしてください。

検査する部位は心当たりのある行為で決まる

クラミジアや淋菌は、性器同士の性行為だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスでも感染します。そのため、検査する部位は、心当たりのある行為の内容によって変わります。

性器同士の性行為があった場合は、性器の尿検査を受けます。オーラルセックスの機会があった場合は、性器に加えてのどのうがい液検査、アナルセックスの機会があった場合は、肛門の検査も検討してください。

性器の検査で陰性でも、のどや肛門に感染が残っている可能性があります。のどや肛門の感染は症状が出にくく、気づかないまま、パートナーにうつしてしまうこともあります。

どの部位を検査すべきか迷う場合は、受診時に医師へ状況を伝えていただければ、必要な検査をご提案します。行為の内容を伝えるのに抵抗がある方もいるかもしれませんが、正確な検査を受けるために大切な情報です。

(出典:厚生労働省「性感染症」)

症状がなくても検査を受けるべき理由については、下記のページも参考にしてください。

検査を受けられる時期

検査を受けられる時期は、調べる病気と検査方法によって異なります。当院では、次の時期を検査の目安としています。

検査を受けられる時期の目安

・淋菌・クラミジア(尿・うがい液・肛門):感染の可能性がある行為から24時間以降

・梅毒(採血):感染の可能性がある行為から4週間以降

・HIV(採血):HIV-RNA検査は2週間以降、第4世代抗原・抗体検査は4週間以降

淋菌やクラミジアは、症状が出るのを待たずに、行為の翌日以降から検査を受けられます。症状がないことは、感染していないことの証明にはなりません。

複数の病気を調べる場合も、すべての時期がそろうまで待つ必要はありません。早く調べられるものから先に受け、時期が来たものを後から追加する受け方もできます。検査時期が早すぎる場合は、適切な時期まで待って検査するか、医師の判断で再検査をご案内する場合があります。

男性の性病検査を受ける時期については、下記のページも参考にしてください。

通常検査と即日検査の違い

淋菌・クラミジアの検査には、通常検査と即日検査があります。

検査の種類 検査方法 結果が出るまで
通常検査 PCR検査 3〜4日
即日検査 抗原検査 30分

通常検査で行うPCR(Polymerase Chain Reaction:ポリメラーゼ連鎖反応)検査は、淋菌やクラミジアの遺伝子を調べる方法で、精度の高い検査として位置づけられています。性器・のど・肛門のすべての部位に対応しています。

即日検査は院内で行う抗原検査で、結果まで30分で確認できるため、早く結果を知りたい場合に適しています。なお、即日検査は自費のみの対応で、肛門には対応していません。

どちらの検査が適しているかは、状況に応じて医師と相談しながら選ぶことをおすすめします。

受診するときに伝えておきたいこと

検査をスムーズに、必要な範囲で受けるために、受診時には次のことを医師に伝えてください。

受診時に医師へ伝えておきたいこと

・心当たりのある行為の内容(性器同士の性行為、オーラルセックス、アナルセックスなど)

・その行為がいつだったか

・排尿時の痛み、分泌物、できものなどの症状があるか

・パートナーが性感染症と診断されたかどうか

・以前に性病検査を受けたことがあれば、その時期と結果

行為の内容や時期がわかると、医師が必要な部位と項目、検査を受けるタイミングを判断しやすくなります。言いにくいこともあるかもしれませんが、医療機関では検査のために必要な情報としてお聞きしています。

受診の流れについては、下記のページも参考にしてください。

いだてんクリニックでの検査

いだてんクリニックでは、男性の性感染症の検査・治療に対応しています。性器・のど・肛門の検査と、梅毒やHIVなどの血液検査を、まとめて受けることができます。

「どの検査を受ければいいかわからない」「検査が痛くないか心配」という方も、医師が心当たりのある行為や症状をお聞きしたうえで、必要な検査をご提案します。

いだてんクリニックは大阪院・博多駅前院の2院で診療しています。大阪院は天満駅・扇町駅から、博多駅前院は博多駅からアクセスしやすい場所にあります。診療時間は院によって異なりますので、ご希望の院を選択して予約画面からご確認ください。

性感染症の検査内容や治療については、下記のページも参考にしてください。

検査ごとの費用については、下記のページも参考にしてください。

まとめ

重要なポイント

・男性の性病検査は、検査項目と部位によって方法が変わる

・当院では、性器は尿検査、のどはうがい液、肛門は綿棒でぬぐう検査で、どれも痛みはない

・梅毒やHIVは採血で調べ、感染した部位にかかわらず確認できる

・性器の検査だけでは、のどや肛門の感染は見つからない

・淋菌・クラミジアは行為から24時間以降、梅毒は4週間以降、HIVはRNA検査2週間以降・第4世代検査4週間以降が目安

・受診時は、心当たりのある行為の内容と時期を医師に伝える

性病検査は、どんなことをするのかわからないと不安になりがちですが、実際は採尿やうがいなど、短時間で終わる検査がほとんどです。いだてんクリニックでは、男性の性器・のど・肛門の検査と血液検査に対応していますので、まずはご予約ください。

よくある質問

男性の性病検査は痛いですか?

いだてんクリニックでは、性器は尿検査、のどはうがい液、肛門は綿棒でぬぐう検査で、どれも痛みはありません。梅毒やHIVを調べる採血では針を刺す痛みがありますが、一般的な採血と同じです。

尿道に綿棒を入れる検査はありますか?

いだてんクリニックの男性の性器の検査は尿検査のため、尿道に綿棒などの器具を入れることはありません。症状がある場合は、医師が診察したうえで必要な検査を判断します。

症状がなくても検査を受けられますか?

はい、受けられます。のどや肛門の感染は症状が出ないことが多く、性器の感染も症状が軽いことがあります。心当たりのある行為から、淋菌・クラミジアは24時間以降に検査が可能です。

のどや肛門の検査も必要ですか?

心当たりのある行為によります。オーラルセックスの機会があった場合はのど、アナルセックスの機会があった場合は肛門の検査を検討してください。性器の検査だけでは、のどや肛門の感染は見つかりません。

検査の結果はすぐにわかりますか?

即日検査を選んだ場合は、結果まで30分で確認できます。ただし、即日検査は自費のみの対応で、肛門には対応していません。通常のPCR検査の結果は後日の確認になります。梅毒やHIVなどの血液検査の結果が出るまでの期間は、受診時にご確認ください。

市販の検査キットで代わりにできますか?

いだてんクリニックでは、心当たりのある行為をお聞きしたうえで、必要な部位と項目を医師がご提案します。検査で陽性だった場合も、そのまま治療につなげることができます。どの検査を受ければよいか迷う場合は、医療機関での検査をおすすめします。