いだてんの特徴

夜間や休日にクリニックを開く理由

夜間や休日にクリニックを開く理由

自宅の近くで多くのクリニックを見かけるのに、「病院が空いていない」と困ったことはありませんか?

やっと見つけた休日診療を行っている医療機関に行くと、救急車や他の患者さんがフロアにたくさん待っていて、診察に何十分、時に1時間以上も待たされた…こんな経験はありませんか?

今回は、この疑問を統計データを元に考えていきます。

また、これらを元にいだてんクリニックがなぜ夜間や休日に診療を行っているのかを解説いたします。

この記事で言いたいこと

・いだてんクリニックのある大阪市北区は大阪府の中でも医療機関数が多い地域である。

・しかし、夜間や休日は、外来を行う病院が非常に少ないため、軽症から重症な方まで、多くの患者さんが大きな病院を受診してしまう事態が起きている。

・いだてんクリニックでは、これらの問題を解決するために夜間・休日診療を重点的に行っている。

・患者さんの様々なニーズに応えるため、時間や場所に依らず医療を受診できるための「オンライン診療」や「薬剤配送」も行っている。

大阪市の一般診療所の状況

大阪市は、外来を行う医師を基準に見ると、全国平均よりも外来の医師が多い地域です。また、大阪府全体で考えても大阪市は比較的外来医師が多い地域です(外来医師偏在指標:大阪市138.3、大阪府114.3、全国106.3)。

では、医療機関の数はどうでしょうか。

大阪府の中で考えると、大阪市北区は大阪府平均や大阪市平均よりも比較的医療機関数が多いことが統計データからわかります。

しかし、「病院は多いのにどうして肝心な時に病院にかかりにくい」と感じるのでしょうか。

この疑問を解決するには、「時間」という新しい視点で考え直す必要があります。

医療の需要は「立地」と「時間」で考える

大阪市の二次医療圏内の一般診療所の統計データを見てみます。令和元年のデータですが、平日の時間外(6時から8時及び18時から22時)に診療している施設は全体の55.2%、平日の夜間(22時から6時)は全体の0.7%しか病院は開いていないことがわかります。

さらに、土曜日の時間外は同42.8%、土日祝日の夜間に至っては0.2%しか病院が開いていないということもわかります。

つまり、夜間は病院の多くが閉まっており、人口をカバーできておらず、特に土日に至っては人口のほとんどをカバーできていないのです。

夜間と休日に外来診療をする意義

このように、夜間や休日は外来診療を行っているクリニックが極端に少ないため、軽症な方(例えば、「定期的な薬が欲しい」など)から重症な方(自力で病院受診ができず、救急車を必要とするような方)まで、救急診療を行っている地域の中核病院を受診することになります。

これでは、地域医療が疲弊してしまい、重症な方への医療の提供が遅れてしまったり、軽症な方の待ち時間が非常に長くなってしまいます。

こうすることで、地域の中核病院も本当に救命処置や手術が必要な重症な患者さんに医療を提供しやすくなり、中長期的には地域医療の底上げになると考えています。

外来診療を行いながら、さらに高度な処置が必要な患者さんは当院から直接地域の病院にご紹介させていただき、適切な医療が受けられるよう全力でサポートさせていただきます。

複数の受診方法や薬剤配送で様々なニーズに対応

夜間や休日も病院に通うことができない人のために、いだてんクリニックではオンライン診療を行っています。

オンライン診療は、電話やビデオミーティングツールを用いて行うことができ、当院では従来のような専用のアプリケーションなどを必要としません。

また、薬局が開いていない時間に薬剤が必要な人には、提携薬局から自宅や職場などに薬剤配送を行うサービスも行っています。

オンライン診療とは

電話やビデオミーティングツールを用いて、医師の診察を受けることができます。オンライン診療で対応困難な疾患に関しては、医師の診察後、対面診療を推奨する場合があります。

オンライン診療についての詳しい説明は、こちら

薬剤配送とは

当院は、土日や夜間で薬局が空いていないときなどに処方された薬剤を、提携薬局から自宅や職場にお届けするサービスを行っています。

料金は、翌日配送で500円(税込)です。

夜間や休日に困ったらご連絡ください

当院では、6月末までは現場のニーズをリサーチしながら、院内のシステムの最適化を行う関係で、土日祝日のみの診療とさせていただいております。7月以降は、休日を含めた診療を行います。

お困りの際は、当院にご連絡ください。

地域の中核病院とも連携しつつ、最適な医療な提供できるよう、全力で対応いたします。

参考文献