女性の頭皮の脱毛、治療しませんか?~女性用ミノキシジル外用薬とスピロノラクトン~

当院では、AGA治療薬として、フィナステリドとデュタステリドやミノキシジルを導入しておりましたが、女性型脱毛症に対応するミノキシジル製剤をこの度導入いたしました!
女性用脱毛症に悩む方は多く、特に女性型男性型脱毛症(FAGA)と言われる疾患は、塗り薬や飲み薬で治療や予防が可能です。
ホルモン製剤を使用している方への脱毛症の相談も、当院は常に受け付けております。
当院では、即日AGAの治療薬を処方することが可能です。
PrEP/PEPの電話診療・配送をご希望の方は、AGA治療薬の同時配送も承っております。
男性用AGA治療薬については、こちらのリンクから詳しく見ることができます。
この記事で言いたいこと
・女性型脱毛症(FPHL)は、女性が発症する脱毛症全般を指す疾患概念であり、その中でも特にFAGA(女性型男性型脱毛症)はミノキシジルやスピロノラクトンといったお薬による治療が可能である。
・FAGAは「女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位になることで起こる脱毛症」のことを指し、あらゆる女性がなりうる病気である。
・AGA治療薬は、即日処方が可能で、電話診療・配送も可能である。
・トランスジェンダーの方でホルモン投与による毛髪減少に対しても、AGA治療薬は効果がある。
目次の各項目をクリックすると、記事の途中までジャンプすることができます。
女性型脱毛症(FPHL)とは
FPHL(読み方:エフピーエイチエル)とは、Female Pattern Hair Lossの略称で、女性型脱毛症の事を指し、女性が発症する脱毛症全ての症状を指し示す総称です。
FPHLの中には、FAGA(女性型男性型脱毛症)や円形脱毛症、牽引性脱毛症、分娩後脱毛症、頭皮のトラブルによる脱毛症などが含まれ、それぞれ治療が異なります。
FPHLは女性の脱毛症全体的な意味を指し、FAGAはFPHLの中でも「女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位になることで起こる脱毛症」のことを指し、ミノキシジルやスピロノラクトンの効果が期待できます。
最近、FAGAでお悩みの方も、内服薬や塗り薬の治療で予防や治療ができることが注目されており、当院では即日薬の処方が可能です。
FPHLの4つの型と治療
FPHLは代表的な4つの型に分類され、このうち最も多いのが、FAGA(Female Androgenetic Alopecia:女性型男性型脱毛症)です。
女性型男性型脱毛症(FAGA)
AGA(男性型脱毛症)が男性に起こることは有名ですが、実は女性にも起こることが知られています。
女性もわずかに男性ホルモンを持っており、女性ホルモンであるエストロゲンが薄毛を防いでいることが知られています。
しかし、何らかの原因で女性ホルモンが減ってしまうためと相対的に男性ホルモンが多くなり、薄毛になる事をFAGAと呼ばれています。
女性ホルモンの減少理由は加齢やストレス、生活習慣の悪化などですが一定量は分泌されるため、髪の毛が全て抜けるようなことは少なく、次のような脱毛の特徴があります。
・毛髪が部分的ではなく、全体的に薄くなる
・髪が細くなる
・頭頂部での薄毛が目立つ
治療:ミノキシジル・スピロノラクトンなどによるお薬の治療が推奨されています。
当院では、FAGAの塗り薬・飲み薬の治療が可能です!
円形脱毛症
頭髪に一部または複数個所に円形に脱毛する疾患で、重度の症状になると、頭髪全体、眉毛やまつげなど身体全域に及ぶケースもあります。
肉体的・精神的なストレスによって、自己免疫機能に異常が発生し、Tリンパ球と呼ばれる細胞が異物と毛根を誤認して毛根を攻撃してしまうことで発症すると言われています。
治療:「ステロイド局所注射療法」「局所免疫療法」「ステロイド外用療法」「かつら」が推奨されています。
牽引性脱毛症
牽引(髪を引っ張る)ことで髪が抜ける症状です。
長期間に渡り常に同じ箇所の毛髪や頭皮に負担をかけることで起き、ポニーテールなどで髪をきつく縛り、長期間に渡り毛根に負担をかけることで起こります。
治療:髪型や生活習慣の見直しを行います。
分娩後脱毛症
出産後に発生する脱毛症のことです。
出産後にホルモンバランスが変動することで、ヘアサイクルの成長期の毛髪が一気に休止期へ移行しまい抜け毛が急激に増えてしまう症状です。
女性ホルモンであるエストロゲンは、ヘアサイクルの成長期を伸ばして一時的に抜け毛を抑える作用があるため、妊娠中エストロゲン量が増加することで、本来抜けるはずの髪の毛の成長期が伸びたことで抜け毛が減ります。
しかし、出産後は増加していた体内のエストロゲンが元の量に戻るので、妊娠時に一時的に止まっていた抜け毛が出産後に急激に抜け始め、結果として髪が薄くなります。
治療:出産後、半年から1年程度の時間をかけて元のヘアサイクルの状態に戻るため、まずは経過を見ながら症状に合わせて追加の検査などを行います。
FAGA(女性型男性型脱毛症)の治療方法
当院では、FPHLの4つの型のうち、FAGAに対する治療が可能です。
FAGA(Female Androgenetic Alopecia:女性型男性型脱毛症)は「女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位になることで起こる脱毛症」のことを指し、近年注目されている女性の薄毛や脱毛の原因と言われています。
FAGAの治療もAGAの治療と同様に、悪玉男性ホルモン(DHT)を抑える必要がありますが、シス女性に対してはフィナステリド・デュタステリドを使用することができません。
このため、FAGAに対しては、スピロノラクトンというお薬の抗アンドロゲン作用を用いることで、DHT(ジヒドロテストステロン)が男性ホルモン受容体と結合することを防ぎ、ヘアサイクルを正常な状態に戻し、髪の毛が太く長く成長できるような環境に整えます。
ミノキシジルは、シス女性にも用いることができますが、特に塗り薬については男性用と異なり1%ミノキシジル外用薬を用いることで、皮膚障害などの副作用をできるだけ起こさずに治療することが可能です。
当院では、FAGA治療に対してスピロノラクトン・ミノキシジル飲み薬・ミノキシジル塗り薬の3つの薬剤を用意しております(治療薬はすべて自由診療での処方となります)。
AGAやFAGAは悪玉男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」が、頭皮にある男性ホルモン受容体と結合することによって発症します。
悪玉男性ホルモン(DHT)と男性ホルモン受容体が結合してしまうと、前頭部や頭頂部などの毛母細胞の分裂が抑制され、ヘアサイクルにおける成長期を短縮させてしまいます。
スピロノラクトンは、尿量を増やして体内の塩分と水分を排出させてむくみを取り、血圧を下げる作用がありますが、抗男性ホルモン(アンドロゲン)作用があり女性の薄毛治療や、にきび治療にも使用されます。
特徴:女性の薄毛だけでなく、ニキビや多毛の治療にも使用されます。内服量を少しずつ増量することで無理のない治療が可能です。抗アンドロゲン作用により、AGA/FAGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)が頭皮にある男性ホルモン受容体と結合することを防ぎます。
副作用:電解質異常(特に高カリウム血症)・腎機能障害・低血圧・頻尿・生理不順・不正出血・乳房痛など
用法用量:FAGAの進行度による(およそ50mg程度から開始するのが一般的)
費用(税込):
規格 | 費用(税込) |
---|---|
50mg | 2,500円/30錠 |
100mg | 5,000円/30錠 |
150mg | 7,500円/30錠 |
200mg | 10,000円/30錠 |
当院では、電解質異常や腎機能障害などのチェックを、定期的な血液検査で行い、安全に使用できるような工夫を行っております。
製品:ミノキシジル5mg(MINOXIHEART)
効果:髪を生み出す毛母細胞の分裂を促し、頭皮への血流を促して毛母細胞に栄養を運ぶことで、髪が成長しやすくなります。
副作用:初期脱毛・初期脱毛・頭皮の発疹・皮膚症状(発赤・かゆみ・かぶれ)・多毛・血圧低下
用法用量:1回1回半錠~1錠
費用(税込):
1ヶ月分:4,000円
3ヶ月分:10,500円(3,500円/月)
6ヶ月分:18,000円(3,000円/月)
製品:ミノキシジル配合外用液1%(富士化学工業、第1類医薬品)
特徴:女性の薄毛や脱毛は年齢やストレス、生活習慣などが原因で起こると言われています。女性用ミノキシジルは、女性に特化した育毛および脱毛の進行予防、壮年期の脱毛症にも効果があります。
効果:髪を生み出す毛母細胞の分裂を促し、頭皮への血流を促して毛母細胞に栄養を運ぶことで、髪が成長しやすくなります。
副作用:初期脱毛・頭皮の発疹・皮膚症状(発赤・かゆみ・かぶれ)
用法用量:1回1mlを1日2回、髪の毛の薄い部分に塗布
費用(税込):
1ヶ月分:4,500円
3ヶ月分:12,000円(4,000円/月)
6ヶ月分:22,000円(3,667円/月)
処方の流れと副作用・注意
当院でのAGA治療薬処方のための診察の流れは以下の通りです。
遠方の方に対して、電話診療および配送サービスを承っております。
詳しくは下記をご覧ください。電話診療・配送にはLINE登録のご登録が必須です。
医師の問診と診察
医師と相談の上、合う薬を検討します。
処方・会計
受付で、FAGA治療薬をお渡しします。初回は、診察費用がかかりますが、2回目以降は診察なしで薬の処方が可能です(診察費用も不要です) 。
トランスジェンダーとAGA
男性ホルモンを投与している方(特に、トランス男性など)からのAGAに関する質問が増えています。
男性ホルモンを投与することで、毛髪減少などが起こることがあります。
特に、男性ホルモン投与による毛髪減少に対しては、AGA薬の効果があることがWPATH(世界トランスジェンダー健康専門協会)でも認められています。
また、女性ホルモン投与中の方(トランス女性)で、塗り薬や短期作用型製剤からスピロノラクトンを併用・追加などする方も当院で調整することが可能です。
こちらの動画から、トランスジェンダーとAGA薬について詳しく見ることができます。
<医師 塩尻 大輔> パーソナルヘルスクリニック院長、医学博士。 国立国際医療研究センター(東京都新宿区)とパーソナルヘルスクリニックにて、HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供されています。 日本生まれですがアフリカのケニア育ちで、現地でも医師免許を取得しており、医療支援や教育支援等を実施されています。 当院でも非常勤医師として診療いただいております。
