性感染症予防

梅毒、淋病、クラミジアは予防できます!~Doxy PEPと淋菌ワクチンについて~ 

梅毒、淋病、クラミジアは予防できます!~Doxy PEPと淋菌ワクチンについて~ 

梅毒、淋病、クラミジアは感染力の高い性感染症で知られており、陽性の方との性行為により梅毒は30%程度、淋病・クラミジアは50%感染するという報告があります。

これらの性感染症は無症状でも感染力があり、感染すると確認検査(治療後、再度検査を行うこと)を含めて少なくとも2週間は性行為を控える必要があります。

近年の研究で、梅毒、淋病、クラミジアは飲み薬とワクチンで予防することができることが知られており、飲み薬(Doxy PEP:ドキシペップ)と淋菌ワクチンについて解説いたします。

当院では診察後、上記いずれも即日処方が可能です。

この記事で言いたいこと

・梅毒、淋病、クラミジアは性器だけでなく、のどや肛門にも感染する性感染症である。

・これらの性病をコンドームで予防する場合、挿入時以外も着用が必要である。

・Doxy PEPは性的接触の後、1回だけ内服をする予防方法(暴露後予防内服)である。

・淋菌の予防にはワクチンも効果的で、2回接種することで50%の予防効果が報告されている。Doxy PEPと服用することで、さらに高い効果を期待できる。

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梅毒、淋病、クラミジアは予防できる性感染症

梅毒・淋病・クラミジアは、予防できる性感染症です。

五大性病である、HIV・B型肝炎・梅毒・淋菌・クラミジアはいずれも次のように予防できる時代となっており、当院ではそのすべての治療や検査、予防を行うことが可能です。

五大性病と予防

・HIV➡HIV予防薬(PrEP・PEP)

・B型肝炎➡肝炎ワクチン

・梅毒・淋病・クラミジア➡Doxy PEP、淋菌ワクチン

・「HIV予防薬」「肝炎ワクチン」をクリックすると、詳細なページに進むことができます。

梅毒・淋菌・クラミジアは性器だけでなく、のどや肛門にも感染する可能性があります。

特にのどや肛門は、感染していても症状がない方がほとんどですが、性行為により人に移してしまうことになり、ピンポン感染を引き起こしてしまいます。

梅毒・淋菌・クラミジアは飲み薬であるDoxy PEPを使うことで、予防が可能です。特に近年、淋菌についてはワクチンについても効果があるとの報告があります。

Doxy PEPとは

性行為後72時間以内にドキシサイクリン(ビブラマイシン)を200mg内服することにより、梅毒、淋病、クラミジアを予防する方法です。

予防効果は、梅毒は87%、クラミジアは88%、淋病は55%と発表されました(2022年7月の国際エイズ学会)。

これらの性感染症は、陽性の方と性行為を行うと梅毒は30%程度、クラミジアや淋病は50%程度感染すると言われており、きわめて高い予防率と言え、世界的に注目されています。

一方、ドキシサイクリンは、性感染症の治療以外でも用いられる一般的な抗生物質であり、腹痛・下痢・吐き気などの副作用も存在します。

当院では、Doxy PEPに関して、医師の診察のもと、リスクとベネフィットについて十分に説明を行い、患者様ごとに適応を検討致します。詳しくは医師の診察でお聞きください。

当院では、エイズ治療研究開発センター(ACC)、当院提携クリニックであるパーソナルヘルスクリニック(東京)の協力のもと、性感染症に罹患するリスクの高い患者様に対して、Doxy PEPを処方しております。

これらの情報を蓄積し、日本におけるDoxy PEPの有効性を検証し、新たな予防医療の形を構築、社会へ還元できる取り組みを行っております。

淋菌ワクチン(髄膜炎菌B型ワクチン)について

髄膜炎菌B型ワクチンは髄膜炎(脳や脊髄をおおう膜に炎症が起きる病気)を予防するワクチンとして使用されていました。

髄膜炎菌B型と淋菌は莢膜という細胞の外側にある膜状の構造物が似ており、淋病の予防ワクチンとして利用できる可能性が考えられていました。

2004年頃から開発の動きが進み、近年フランスの研究チームにより、髄膜炎菌B型ワクチンにより淋病を51%予防できると報告しました。

当院ではDoxy PEPとワクチンをそれぞれ単独で使用するのではなく、併用することで今まで予防が難しかった淋菌に対して、より高い予防効果が得られると考えています。

淋病の治療薬にアレルギーがある方は、淋病に感染すると治療が難しく、ワクチンによる予防が大切です。

こんな人におすすめ

・以前に淋病や他の性感染症にかかったことのある方

・淋病治療の第一選択薬(セフトリアキソン)にアレルギーのある方

・複数のセックスパートナーがいる方

・CSW(風俗業界、AV業界等で働く方)の方など、特に感染機会の多い方

ワクチンによる重篤な副作用は報告されませんでしたが、下記のような副反応が起こると報告されています。

ワクチンの副反応

10%以上:接種部位の痛みや腫れ、倦怠感、頭痛

1~9%:嘔気、発熱

料金は、下記の通りです。2回接種により、淋病の予防効果が期待できます。

淋菌ワクチン

費用:1回あたり26,000円(税込)

接種回数:2回

スケジュール:初回、1ヶ月後

Doxy PEPと併用することで、淋菌に対してより高い予防効果が得られると考えられています。

この記事を監修した医師

<医師 塩尻 大輔>
パーソナルヘルスクリニック院長、医学博士。
国立国際医療研究センター(東京都新宿区)とパーソナルヘルスクリニックにて、HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供されています。
日本生まれですがアフリカのケニア育ちで、現地でも医師免許を取得しており、医療支援や教育支援等を実施されています。
当院でも非常勤医師として診療いただいております。