男性の悩み

デイリータダラフィルの使い方〜最新の知識やエビデンスまで網羅〜

デイリータダラフィルの使い方〜最新の知識やエビデンスまで網羅〜

タダラフィルのデイリー療法(タダラフィルを毎日内服する方法)は、「いつでも自然に性行為ができる状態」を目指すED治療のひとつです。

性行為のタイミングを気にする必要がなく、勃起の状態を安定させやすくなるのが大きな特徴です。

さらに、EDの改善だけでなく、前立腺肥大症による排尿トラブルにも効果が期待できるため、複数の悩みを持つ男性にとって非常に有用な治療法です。

本記事では、デイリータダラフィルの仕組みや有効性、オンデマンド療法との違い、副作用、料金、そして最新の学術的な根拠についてわかりやすく解説します。

あわせて、デイリー療法中でも状況に応じて必要時内服(オンデマンド)のED治療薬を併用できるというポイントについても触れていきます。

当院では、バイアグラ(シルデナフィル)、バルデナフィル、シアリス(タダラフィル)、アバナフィル、ウデナフィルなど様々なED治療薬を患者様の要望に合わせながら提供することが可能です。

即日ED治療薬を処方することが可能です。

ED治療薬は、HIV予防薬や早漏治療薬、AGA治療薬との併用も可能です。

当院では、第4世代、第5世代ED治療薬であるアバナフィル、ウデナフィルなど最新のED治療薬のご提供が可能です!

この記事で言いたいこと

・タダラフィルのデイリー療法は、毎日少量を飲んで勃起機能を安定させるED治療である。

・性行為のたびに時間を気にして薬を飲む必要がなく、「思い立ったときに自然に始められる」自由度が高いのが特徴である。

・複数の研究で、勃起の硬さや維持がはっきり良くなること(IIEFスコアの改善)が示されている。

・タダラフィル5mgは、EDだけでなく、頻尿・夜間頻尿・尿の勢い低下などの排尿トラブルも一緒に改善できることがわかっている。

・性行為の頻度やライフスタイル、排尿症状の有無によって、オンデマンドかデイリーかの向き不向きが変わる。デイリー療法中のオンデマンド利用も可能。

目次の各項目をクリックすると、記事の途中までジャンプすることができます。

ED治療薬のデイリー療法とは

デイリータダラフィルとは

デイリータダラフィルとは、タダラフィルを毎日2.5〜5mg内服することで、血中濃度を一定に保つ治療法です。

飲み続けることで、約5日ほどで「いつでも勃起しやすい状態」が整い、性行為前に薬を飲む必要がなくなります。

必要時内服(オンデマンド)のように「性行為の1〜3時間前に飲む」手間がなく、より自然で自発的な性生活につながりやすい点が大きなメリットです。

デイリータダラフィル

特徴:毎日同じ時刻に服用することで、約5日で定常状態に達します。1日のうちいつでも性行為にEDを改善させる効果があります。EDに対する有効性は、必要時(オンデマンド)内服と同程度とされており、特に排尿トラブルを合併するEDに対してはデイリータダラフィルが推奨されます。

食事:食事と一緒にとっても問題ありませんが、空腹で使用する方が効果があります。

効果が現れるまで:服用開始後5日後から効果があります。デイリータダラフィル中に、ED治療薬を併用することも可能です。

作用時間:服用開始後5日後以降であれば、いつでも効果があります。

こんな方におすすめ

・性行為の頻度が多い

・性行為のタイミングが予測しづらい

・必要時内服(オンデマンド)では満足できない

・副作用(ほてり・充血)が出やすい

・排尿トラブルも一緒に改善したい など

EDと排尿トラブルの両方に作用

タダラフィルには、前立腺肥大症による排尿トラブル(頻尿・尿の勢いが弱い・残尿感・夜間頻尿など)を改善する効果もあります。

そのため、EDと排尿症状の両方で悩む男性にとって、1つの薬だけで2つの症状を改善できる治療として非常に相性が良いとされています。

デイリータダラフィルの有効性

EDへの効果

デイリータダラフィルは、勃起の立ち上がり・硬さ・維持を安定させる効果があります。

勃起機能を評価する指標のひとつであるIIEF-EFスコア(0〜30点)を用いた多くの研究で、以下のような結果が報告されています。

学術的な有効性

・12週間のデイリー内服で、IIEF-EFスコアが平均4〜6点改善

・代表的な研究(Porstら 2014)では、5mgデイリーで IIEF-EFが平均 +5.6点改善

・性交成功率(SEP2/3)もプラセボ群より有意に改善

・PDE5阻害薬未使用者を対象としたRCT(Montorsiら 2011)でも、5mgデイリーで勃起機能の明確な改善が確認

・デイリーとオンデマンドを比較したメタ解析(Pengら 2017)では、ED改善度はほぼ同等だが、性交成功率はデイリーがわずかに優位

これらの結果から、「勃起の安定性が増す」「自発的に性行為を始めやすくなる」「タイミング調整の必要がなくなる」という点で、デイリー療法は満足度の高い治療といえます。

排尿トラブル・前立腺肥大症への効果

タダラフィル5mgのデイリー療法は、前立腺肥大症に伴う排尿症状(LUTS)にも有効です。

改善が期待できる症状は以下の通りです。

改善が期待できる症状

(ED症状の他に)

・トイレが近い(頻尿)

・夜中に何度も起きる(夜間頻尿)

・尿の勢いが弱い

・残尿感がある

複数の臨床研究では、タダラフィル5mgを毎日12週間使用することで、

・排尿症状スコア(IPSS)が平均4〜6点改善

・効果は 1〜2週間で実感し始める人も多い>

・生活の質(QOL)も向上

という安定した結果が得られています。

特に、EDと排尿症状を同時に抱える男性にとって「1日1錠で2つの悩みを改善できる」ことは大きな利点です。

デイリー療法と必要時内服(オンデマンド)の違い

デイリー療法と必要時内服(オンデマンド)について、違いを下記にまとめます。

デイリー療法中に必要時内服(オンデマンド)を行うことも可能です。

項目必要時内服
(オンデマンド)
毎日内服
(デイリー)
服用
タイミング
性行為の1~3時間前毎日同じ時間に内服
容量10〜20mg/回2.5〜5mg/日
効果
タイミング
発現:服用1〜3時間後
持続:24〜36時間
服用5日後から
いつでも
適する人性行為頻度が低い
性行為を計画しやすい
費用・服用を抑えたい
性行為頻度が多い
性行為を計画しにくい
いつでも性行為に対応したい
排尿トラブルも治療したい
副作用ほてりや頭痛が出る場合あり
(頻度は少なめ)
副作用はオンデマンドより
さらに少ない

ペニスの大きさに関するエビデンス

タダラフィルなどのED治療薬には、ペニスを大きくする効果はありません。

15,000人以上を対象とした研究(Vealeら 2015)でも、平均的なサイズが示されているだけで、薬剤による増大効果は確認されていません。

唯一、サイズ改善の可能性が示されているのは、前立腺全摘後など特定条件で行う「ペニス牽引療法(PTT)」ですが、これは毎日専用の器具を長時間使用する治療であり、ED薬とは別物です。

ED薬の役割はあくまで 「硬さと維持を改善すること」と考えておくのがよいでしょう。

副作用と注意点

ED治療薬の副作用および注意は、次の通りです。

副作用

ほてり、頭痛、動機、鼻づまり、目の充血

シアリス(タダラフィル)、アバナフィル、ウデナフィルは副作用の頻度が他と比べて少なめです。

注意

硝酸剤内服中、不整脈治療中、透析中、心筋梗塞の既往、高血圧、低血圧、高齢者(65歳以上)は注意が必要ですので、医師とご相談ください。

費用

各ED治療薬の費用と特徴は、表のとおりです。

ED治療薬はすべて自由診療での処方となります。

デイリータダラフィル

タダラフィル2.5mg
1錠220円/10錠2,100円/30錠6,000円/90錠17,000円

タダラフィル2.5mg
1錠400円/10錠3,800円/30錠11,000円/90錠31,500円

(すべて税込)

自分に合ったED治療薬を色々試して探したいという方のために、お得なお試しセットも用意しております。

薬品名規格費用(税込)
(先発品)バイアグラ
(後発品)シルデナフィル
バイアグラ50mg1錠 1,600円/10錠 14,000円
バイアグラODフィルム50mg1錠 1,200円/10錠 11,000円
シルデナフィル50mg1錠 1,000円/10錠 9,000円
(先発品)レビトラ
(後発品)バルデナフィル
*レビトラは取り扱いなし
バルデナフィル10mg1錠 1,500円/10錠 13,000円
バルデナフィル20mg1錠 1,700円/10錠 15,000円
(先発品)シアリス
(後発品)タダラフィル
シアリス10mg1錠 1,800円/10錠 14,000円
シアリス20mg1錠 2,000円/10錠 18,000円
タダラフィル2.5mg
(デイリー療法)
1錠 220円/10錠 2,100円
30錠 6,000円/90錠 17,000円
タダラフィル5mg
(デイリー療法)
1錠 400円/10錠 3,800円
30錠 11,000円/90錠 31,500円
タダラフィル10mg1錠 1,200円/10錠 11,000円
タダラフィル20mg1錠 1,400円/10錠 12,000円
(先発品)ステンドラ
(後発品)アバナフィル
*ステンドラは取り扱いなし
アバナフィル100mg1錠 1,100円/10錠 9,000円
アバナフィル200mg1錠 1,200円/10錠 10,000円
(先発品)ザイデナ
(後発品)ウデナフィル
*ザイデナは取り扱いなし
ウデナフィル100mg1錠 1,100円/10錠 9,000円
ウデナフィル200mg1錠 1,200円/10錠 10,000円
お試しセット
(小)
シルデナフィル50mg+
バルデナフィル10mg+
タダラフィル10mg
(3種)
3,400円
シルデナフィル50mg+
バルデナフィル10mg+
タダラフィル10mg+
アバナフィル100mg
(4種)
4,000円
シルデナフィル50mg+
バルデナフィル10mg+
タダラフィル10mg+
アバナフィル100mg+
ウデナフィル100mg
(5種)
4,600円
お試しセット
(大)
シルデナフィル50mg+
バルデナフィル20mg+
タダラフィル20mg
(3種)
3,800円
シルデナフィル50mg+
バルデナフィル20mg+
タダラフィル20mg+
アバナフィル200mg
(4種)
4,600円
シルデナフィル50mg+
バルデナフィル20mg+
タダラフィル20mg+
アバナフィル200mg+
ウデナフィル200mg
(5種)
5,400円

早漏治療薬との併用も有効

早漏の方は、ED治療薬を服用することで勃起時の硬さが強まり、射精までの時間を延長させることが期待できます。

早漏治療薬と合わせて服用することも問題なく、むしろ早漏の原因が複数の要因による場合は、合わせて服用することでより効果が出ることも期待できます。

早漏治療薬もED治療薬も依存性はありませんので、治療薬を使ったからといって普通にセックスができなくなるということはありません。

早漏治療薬は食事の影響を受けませんが、アルコールの影響は早漏治療薬と同等かそれ以上に受けるため、注意が必要です。

下記のブログもご参照ください。ED治療薬と同時に処方も可能です!

この記事を監修した医師

<医師 塩尻 大輔>
パーソナルヘルスクリニック院長、医学博士。
国立国際医療研究センター(東京都新宿区)とパーソナルヘルスクリニックにて、HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供されています。
日本生まれですがアフリカのケニア育ちで、現地でも医師免許を取得しており、医療支援や教育支援等を実施されています。
当院でも非常勤医師として診療いただいております。