長期持続型男性ホルモン(ネビドジェネリック)を導入いたしました!
当院では、性別不合、性別違和の方に全人的なサポートができるようにジェンダー外来を行っており、ジェンダー外来専門医師の診察の元でホルモン療法が可能です。
当院では、FTMホルモン療法として、長期持続型男性ホルモン(ネビドジェネリック)を導入しており、先発品の半分程度の費用でホルモン治療を受けることができます。
また、ホルモン療法の際に、ホルモンの値を測ることで、正しい投与間隔や副作用などについても医師と相談することが可能です。
ジェンダー外来専門医師が診察を行いますので安心してお越しください。
費用:18,000円(税込)
製品名:Cernos injection(セルノス)
製造元:サンファーマ株式会社
・費用には、ホルモン測定の費用が含まれています。
・初診の方は2,500円(税込)、再診の方は1,000円(税込)別途かかります。
カウンセリング・ホルモン療法は自費診療のみです。
当院のジェンダー外来は、初診に関しては「ジェンダー外来(初診)」の日程のみ受け付けております。
2回目以降のホルモン治療は、下記日程に限らず接種可能です。予約サイトの「ジェンダー外来(再診)」からご予約をお願い致します。
ジェンダー外来に関するご質問がありましたら、当院の公式LINEからお問い合わせください。
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ネビドとは
FTMホルモン補充療法は、注射(短期・長期)あるいは塗り薬で男性ホルモンを補充することを指します。
(FTMホルモン療法)
薬の選択肢:
注射:短期持続型男性ホルモン(エナルモンデポー・テストビロン)、長期持続型男性ホルモン(ネビドジェネリック)
塗り薬:グローミン
主な副作用:
過敏症状、肝機能値異常、色素沈着、骨髄線維症、再生不良性貧血、腎性貧血
短期持続型注射薬は、血中テストステロン濃度の上昇作用が強く、投与後数日間にわたり生理的基準値を大きく超えるため、イライラ感や情緒不安定が起こりやすいことが問題です。
塗り薬は、極端な変動が少なく、比較的安定した血中濃度が得られる一方、効果が出現するのに時間がかかります。
長期型注射薬であるネビドは、1回の注射で、3〜5か月程度血中テストステロン濃度が安定するため、イライラ感や情緒不安定になりにくいことが特徴です。
「ネビド」は、ドイツのシェーリング社で製造されている薬剤で、テストステロン不足によって引き起こされる男性更年期障害やGI(性別不合)の治療(ホルモン補充療法)に使用されます。
日本では未承認ですが、ヨーロッパやアメリカではすでに認可され使用されており、安全性の高い薬剤です。
ネビドは、上記のように安全性や血中濃度が安定する薬剤ですが、1回あたり30,000〜35,000円程度かかってしまうため、金額的な問題で投与が難しい方が多くおられました。
当院では、上記の状況を鑑みて、必要な方に安価に提供できるよう、ネビドのジェネリック薬品(Cernos injection)を導入いたしました。
従来の先発薬に比べ、お求めやすい価格であるだけでなく、ホルモン測定を行うことで、定期的にホルモン値をチェックしたり、医師と相談することが可能です。
下記のような方は、短期作用型男性ホルモン製剤からネビドへの切り替え、あるいはネビド先発薬品からのネビドジェネリックへの変更をおすすめいたします。
・男性ホルモン補充療法のための病院受診の回数を減らしたい方や仕事の関係などで病院に通いづらい方
・短期製剤投与後に、イライラ感や情緒不安定などが起こる方
・男性ホルモン補充療法中のホルモン値を安定させ、生活習慣病や血栓症のリスクを管理したい方
・長期作用型男性ホルモン製剤に興味はあったが、値段の関係で打っていなかった方
費用:18,000円(税込)
製品名:Cernos injection(セルノス)
製造元:サンファーマ株式会社
・費用には、ホルモン測定の費用が含まれています。
・初診の方は2,500円(税込)、再診の方は1,000円(税込)別途かかります。
さらに、2024年1月よりネビドのジェネリック内服薬(Cernos capsule)を導入いたしました。
費用:5,000円(税込)/30錠
製品名:Cernos Testosterone Undecanoate Soft Gelation Capsules
製造元:サンファーマ株式会社
有効成分:testosterone undecanoate/ウンデカン酸テストステロン 40mg/錠
・初診の方は2,500円(税込)、再診の方は1,000円(税込)別途かかります。
ネビドジェネリックの内服薬(ウンデカン酸テストステロン内服薬)は、米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)で承認されており(元ページはこちら)、男性ホルモン維持に有効で重大な副作用リスクの増加はみられなかった、と学術的に報告されています(元ページはこちら)。
下記のような方は、ネビドジェネリックの内服薬をおすすめいたします。
・緊急用、あるいは仕事で注射を打てないなどに備えて、予備の男性ホルモン製剤として持っておきたい方
・高容量の男性ホルモン投与はしたくないが、男性ホルモン療法をしたい方(少しだけ男性寄りの変化を望んでいる方や、ゆっくりと男性化することを望んでいる方など)
・注射を定期的に打ちたくない方、あるいは飲み薬を中心にホルモン療法をしたい方
・地方在住など地理的な問題で、定期的に注射を打つことができない方
興味がある方やご質問がある方は、お気軽に当院の公式LINEからご連絡ください。
ホルモン補充療法の注意
ホルモン補充療法を開始すると、肝機能障害・腎機能障害、脂質異常症、糖尿病、多血症、血栓症、骨粗しょう症など様々な疾患を合併しやすくなります。
ホルモン補充療法中の方は、ホルモン量を定期的に計測する必要があります。許容量を超えたホルモン補充療法は、時に致死的な合併症を生むこともあります。
当院では、ホルモン補充療法を開始・継続する際には、採血とホルモン測定を行うことを推奨しております。
ジェンダー外来は、基本的に自費診療のみ行なっておりますが、患者様の基礎疾患などに応じて、血液検査などを保険診療で行うことができる場合もあります。
詳しくは、医師にお問い合わせください。
下記のホルモン検査を行うことができます。
卵巣摘出前:エストロゲン、テストステロン(2,000円、税込)
卵巣摘出後:テストステロン(1,500円、税込)
当院では、ホルモン測定に加え、下記のようにホルモン補充療法に伴う生活習慣病や血栓症についての評価も行うことが可能です。
肝機能や腎機能、脂質異常症、尿酸値検査などを調べます。検査結果をみて、必要に応じてホルモン投与量の調整を行います。
採血セット:血算、肝機能、腎機能、電解質、尿酸、CK、TG、LDL、HDL、血糖、HbA1c(すべてセットで3,000円、税込)
ホルモン療法に伴う合併症として血栓症のリスクがあります。
血液検査だけでなく、必要であれば脳梗塞や心筋梗塞の評価などを含めて包括的に診療を行うことができます。
血栓症リスク評価:Dダイマー(1,500円、税込)
研究と無料検査
当院では、性別不合、性別違和の方に全人的なサポートができるよう、ホルモン補充療法を行うトランスジェンダーの方に対して、性の健康をテーマに研究を行っております。
匿名でのご協力となり、検査結果はメールで確認が可能です。
研究にご同意いただける方は、初回の生活習慣病検査、ホルモン検査、性感染症検査を無料で実施させていただきます。(検査不要の場合も、ホルモン補充補充が可能です)
すでにホルモン補充療法を当院で行った方で、ご希望の方は、担当医にお伝え下さい。
ホルモン測定:テストステロン、エストロゲン(通常2,000円)
生活習慣病検査:血算、肝機能、腎機能、電解質、尿酸、CK、TG、LDL、HDL、血糖、HbA1c(通常3,000円)
性感染症検査:HIV、B型肝炎、梅毒、淋菌(性器・咽頭・肛門)、クラミジア(性器・咽頭・肛門)(通常24,000円)
当院では、ジェンダーに関わらず、各患者様の診療内容や個人情報が他の方から分からないよう様々な工夫を行っています。
すべての方が通いやすいクリニックを目指して、これからも邁進し続けます。
すべての患者様をお名前ではなく番号でお呼びします。
・診察室は防音構造にしています。
・診療科が特定できないよう、診察室を診療科で分けていません。
・お会計時の料金は画面上で確認し、口頭での読み上げはしません。
費用・料金
ジェンダー外来は原則自費診療とさせていただきます。
ホルモン療法に伴う定期検査は、保険診療で行える場合がありますので、医師にお尋ねください。
自費診療の料金に関しては、以下の料金システムで算出いたします。
(料金)=(診察料)+(検査代)+(お薬代)
診察料
診察料は初診・再診によって異なります。
当院を保険診療・自費診療に関わらず、1度でも受診したことのある方は、再診の費用で診察させていただきます。
初診料:2,500円
再診料:1,000円
(いずれも税込)
検査代
検査代は、次の通りです。
検査の種類 | 費用(税込) | 検査結果* |
---|---|---|
ホルモン療法採血セット | 3,000円 | 2〜3日後 |
テストステロン+エストロゲン | 2,000円 | 4〜5日後 |
テストステロン | 1,500円 | 4〜5日後 |
遊離テストステロン | 1,500円 | 4〜5日後 |
エストロゲン | 1,500円 | 4〜5日後 |
Dダイマー(血栓症リスクの評価) | 1,500円 | 2〜3日後 |
*検査結果の報告日数は、「検査開始日」からの目安となります。当日の夕方以降や日・祝・年末年始の検体は、翌営業日が「検査開始日」となります。自費診療の場合は、メールから確認可能です。
治療費
ホルモン療法の費用は、次の通りです。
当院では、長期持続型男性ホルモン(ネビド)のジェネリックを扱っております。
先発品と比べ価格は半額程度ですので、非常にお求めやすくなっております。ぜひご検討ください。
種類 | 製剤 | 費用(税込) |
---|---|---|
短期持続型男性ホルモン | テストビロン100mg | 2,500円 |
エナルモンデポー250mg テスチノンデポー250mg テストビロン250mg | 3,500円 | |
長期持続型男性ホルモン | ネビドジェネリック(Cernos injection) | 18,000円* |
ネビドジェネリック内服薬(Cernos capsule) | 1箱:5,000円/30錠 3箱:14,000円/90錠 6箱:27,000円/180錠 |
|
男性ホルモンクリーム | グローミン | 4,100円 |
短期持続型女性ホルモン | プロギノンデポー10mg | 2,500円 |
プロギノンデポー20mg | 3,500円 | |
女性ホルモンジェル | ル・エストロジェル | 1本:4,300円 2本:6,200円 3本:8,100円 |
抗男性ホルモン製剤(抗アンドロゲン剤) | スピロノラクトン | 50mg:3,000円/30錠 100mg:6,000円/30錠 150mg:9,000円/30錠 200mg:12,000円/30錠 |
*ホルモン測定の費用が含まれています。
診察の流れ
ジェンダー外来は、当院の他の科と同様、予約優先制とさせていただきます。
直接のご来院は、待ち時間が長くなることが想定されますので、事前にご予約および問診票のご記入をお願い致します。
予約
当院ホームページの「ジェンダー外来」からご予約をお願いします。
「ジェンダー外来(初診)」は池袋医師がすべての患者様を診察いたします。担当医指定は必要ございません。
当院のジェンダー外来は、初診に関しては「ジェンダー外来(初診)」の日程のみ受け付けております。
2回目以降のホルモン治療は、下記日程に限らず接種可能です。予約サイトの「ジェンダー外来(再診)」からご予約をお願い致します。
問診票の記入
予約完了後、予約完了メールの下に記載されているリンクをクリックし、問診票の記入を行なってください。
当日にご来院
当日、ご予約の時間にご来院ください。受付で番号をお渡しし、検査や会計などを含めて番号でお呼びいたします。
医師の問診・診察
問診票に基づき、医師が診察を行い、適切なアドバイスや検査、治療を行います。
北海道や東北、関東地方にお住まいの方は、当院提携のパーソナルヘルスクリニック(東京)にて、ネビドジェネリックを取り扱っております。詳しくは、パーソナルヘルスクリニックのページをご覧ください。
医師、産婦人科専門医、日本GI(性別不合)学会認定医。
いだてんクリニック・パーソナルヘルスクリニックでジェンダー外来を担当。2年間で約3000名以上のトランスジェンダーの診療を行っており、トランスジェンダーのヘルスケア・セクシュアルヘルスケアを専門的に行っている。