女性の悩み

治ってもまた再発…その腟カンジダ、予防できます!

治ってもまた再発…その腟カンジダ、予防できます!

「治ったと思ったら、また再発してしまう」「何度も同じ症状を繰り返してつらい」…

腟カンジダは、多くの方が一度は経験する身近な病気ですが、年に何度も再発する方も少なくありません。

実は、繰り返す腟カンジダには「予防する」という選択肢があります。

症状が出てから治療を繰り返すのではなく、再発しにくい状態を保つことを目的とした方法です。

このブログでは、腟カンジダ予防内服について、効果・飲み方・注意点をわかりやすく解説します。

この記事で言いたいこと

繰り返す腟カンジダは、体質や自己管理の問題ではなく、予防できる病気です。

予防内服は、6か月間を基本とする「再発を抑える」ための方法です。

・多くの方で再発回数や症状のつらさを大きく減らすことが期待できます。

・腟炎のつらさや不安を一人で抱えず、生活の質を上げるために、医療者と相談することができます。「つらさ」や「またなるかもという不安」も、治療を考える大切な理由です。

目次の各項目をクリックすると、記事の途中までジャンプすることができます。

腟カンジダ予防薬とは?

腟カンジダ(カンジダ腟炎)は、カンジダ属という真菌(カビ)が腟内で増殖することで起こる感染症です。

強いかゆみ、白くポロポロしたおりもの、ヒリヒリ感などが特徴で、多くの方が一度は経験します。

一方で、1年に4回以上繰り返す状態は「再発性腟カンジダ」と呼ばれ、その都度治療しても再発を防ぎきれないことがあります。

腟カンジダ予防薬(予防内服)は、症状が出てから治すのではなく、再発を起こしにくい状態を維持するための治療です。

再発性腟カンジダに対しては、国際的なガイドラインでも予防内服が推奨されています。

特徴と効果

腟カンジダ予防内服の最大の特徴は、再発そのものを減らすことです。

腟カンジダ予防薬の効果

・腟錠や治療を繰り返さなくてよくなる

・症状への不安が減る

・生活の質(QOL)が改善する

学術報告

研究では、

・予防内服を行わない場合:6か月以内に約60〜70%が再発

・抗真菌薬を週1回・6か月間内服した場合:再発率は約10〜20%まで低下

と報告されています。

以下に当てはまる方は、予防内服を検討する価値があります。

こんな方におすすめ

・1年に4回以上、腟カンジダを繰り返している

・毎回、かゆみや不快感が強く生活に支障が出る

・腟錠や治療を何度も繰り返している

・「また再発するかも」という不安が常にある

回数だけでなく、つらさや不安の強さも大切な判断材料です。

飲み方

腟カンジダ予防内服は、「導入療法(導入期)」と「維持療法(維持期)」の2段階で行います。

導入療法(導入期)

1日目・4日目・7日目に内服(計3回)

維持療法(維持期)

週に1回内服し、原則として6か月間継続します。

6か月は、再発抑制効果と安全性のバランスが最も良いとされる標準的な維持療法期間です。

ただし、6か月で完全に治癒が保証されるわけではなく、いったん終了した後は経過を見ながら必要に応じて次の対応を検討します。

副作用や妊娠希望などがある場合は、医師と相談しながら期間を調整します。

副作用・注意点

多くの方は問題なく使用できますが、以下の副作用がみられることがあります。

吐き気、腹部不快感

頭痛

肝機能検査値の軽度上昇(非常にまれ)

多くの方は問題なく使用できますが、定期的な診察を行いながら安全に使用します。

妊娠中・授乳中の方、他の薬を内服中の方は事前にご相談ください。

料金(税込)

腟カンジダ予防薬は下記の料金で開始・維持が可能です。

初回の方は、導入+継続6ヶ月セットがお得です。継続される方は1ヶ月/3ヶ月/6ヶ月の中からお好きな量を選ぶことができます。

料金

導入セット(1・4・7日目):4,000円

継続1か月(週1回×4回):5,000円

継続3か月(週1回×12回):12,000円

継続6か月(週1回×24回):20,000円

導入+継続6か月セット:22,000円(すべて税込)

腟カンジダ予防薬を開始・導入中の方は、おりもの検査や避妊注射を特別価格で提供させていただきます。

限定オプション

おりもの検査(腟カンジタ・トリコモナス・細菌性腟炎):3,000円(通常4,500円)

避妊注射(デポプロベラ):8,000円/回*または22,000円/3回*(通常9,000円/回または25,000円/3回)

*PrEP/ドキシペップ/腟カンジダ予防薬のいずれかを当院で購入している方は特別料金で提供可能です。

細菌性腟症も予防できます

腟カンジダと並んで多い腟トラブルに、細菌性腟症(BV)があります。

細菌性腟症(BV)の主な症状

・灰白色〜白色のおりもの

・魚のようなにおい

・かゆみが目立たないこともある

上記のような特徴があり、治療しても再発しやすい病気です。

治療しても再発しやすく、腟内環境の乱れや無症状のパートナーからの再感染が関与することがあります。

いだてんクリニックでは、再発を繰り返す細菌性腟症に対して、必要に応じてパートナー治療を含めた再発予防を行っています。

腟カンジダと細菌性腟症は、どちらも腟内環境の乱れが関係する疾患です。細菌性腟症の再発予防やパートナー治療については、こちらの記事で詳しく解説しています。

詳細はこちら

よくある質問

質問の多い項目を下記にまとめましたので、ぜひご覧ください。

6か月飲めば完全に治りますか?

6か月は標準的な維持療法の期間です。再発がゼロになる保証はありませんが、多くの方で回数や重症度が減ります。

一生飲み続ける必要がありますか?

通常は6か月でいったん終了し、その後は経過を見ます。

再発が完全になくなりますか?

完全にゼロになるとは限りませんが、回数や重症度は大きく減ることが期待できます。

参考文献

Sobel JD. Recurrent vulvovaginal candidiasis. Am J Obstet Gynecol. 2016.

Centers for Disease Control and Prevention. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines – Vulvovaginal Candidiasis.

Pappas PG, et al. Clinical Practice Guideline for the Management of Candidiasis. Clin Infect Dis. 2016.

この記事を監修した医師

塩尻 大輔

パーソナルヘルスクリニック院長、医学博士。 国立国際医療研究センター(東京都新宿区)とパーソナルヘルスクリニックにて、HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供されています。 日本生まれですがアフリカのケニア育ちで、現地でも医師免許を取得しており、医療支援や教育支援等を実施されています。 当院でも非常勤医師として診療いただいております。