性病予防ワクチン

当院では、性病予防のためのワクチン(肝炎・淋菌・ヒトパピローマウイルス)や、帯状疱疹、新三種混合ワクチン(MMRワクチン)など様々な有効かつ安全なワクチンを取り扱っています。

渡航や留学に必要なワクチンについては、トラベル外来をご参照ください。

性病を予防できるワクチン

当院では、性病予防のためのワクチン(肝炎・淋菌・ヒトパピローマウイルス)として下記を扱っております。

肝炎ワクチン

日本で最も多い肝炎は、肝炎ウイルスによって起こるウイルス性肝炎です。

予防として効果的なのが、肝炎ワクチンです。当院では、A型肝炎ワクチン・B型肝炎ワクチン・混合ワクチンを扱っております。

淋菌ワクチン(髄膜炎菌B型ワクチン)

淋病の予防効果があるワクチンです。髄膜炎菌と淋菌は遺伝的に非常に似ており、髄膜炎菌B型ワクチンを接種することで、淋病を予防できることが知られています。

HPVワクチン

HPVの感染を予防するワクチンです。「子宮頸がん」の原因となるウイルスであることはよく知られていますが、その他の癌(がん)やイボ(尖圭コンジローマ)の原因もなります。

当院では、HPV9価ワクチンを取り扱っております。

感染経路

A型肝炎ウイルス・B型肝炎ウイルス・淋菌・HPVの感染経路は次の通りです。

A型肝炎ワクチン

ウイルスに汚染された水や生の食品(貝類など)を食べたり、肛門性交や肛門周囲を舐める性行為で、ウイルスを含む便を介したりして、ウイルス感染を起こします。

オーラルセックスやリミング(肛門をなめる行為)、肛門を触った手をなめるといった行為で感染する可能性があります。

B型肝炎ワクチン

ウイルスを含む、血液、膣分泌液でうつるため、性交渉や肛門性交で感染します。

淋菌

淋菌はオーラルセックスを含む性交渉により感染します。淋菌は性器だけでなく、のどや肛門にも感染することに注意が必要です。

HPV

HPVは、主に性交渉によって感染するウイルスで、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。

女性は80%以上、男性は90%以上が一生で何らかのHPVに感染する可能性があります。(感染しても自己免疫力によって自然排除されることもあります)

ワクチンの接種対象となる方

ワクチン接種の対象となる方は、次の通りです。

B型肝炎については、近年性交渉による感染が増加しています。成人の感染は、針刺し事故などを除き、ほとんどが性行為による感染と言われています。

キスやオーラルセックスによっても感染する可能性があり、感染しても症状が出ないことも多いため、感染者自身がウイルスを持っていることに気付かずに、知らないうちに他人に感染させてしまうこともあります。

対象となる方

A型肝炎/B型肝炎ワクチン:

・複数の性的パートナーを持つ方(オーラルセックスを含む)

・B型肝炎の方のセックスパートナーがいる方、同居家族

・海外への渡航予定がある方

・医療関係者 など

淋菌ワクチン:

・以前に淋病や他の性感染症にかかったことのある方

・淋病治療の第一選択薬(セフトリアキソン)にアレルギーのある方

・複数のセックスパートナーがいる方

・CSW(風俗業界、AV業界等で働く方)の方など、特に感染機会の多い方

HPVワクチン:

・9歳以上の方でHPV感染症のリスクを減らしたい方

(HPVワクチン接種は、陰茎がんや肛門がん等の予防にもなることから、欧米各国では女性だけでなく男性の方の接種も推奨されています)

HPV感染によって引き起こされるがんは様々で、がんを予防したい方、イボ(尖圭コンジローマ)を予防したい方は接種をおすすめしています。

HPV感染で起こるがん

男性器:陰茎がん

女性器:子宮頸がん、外陰がん、膣がん

共通:中咽頭がん、肛門がん

ワクチンの効果

当院で扱っているワクチンの効果は、以下の通りです。

A型肝炎ワクチン

国産ワクチン(エイムゲン®)は安全で効果が高いワクチンの1つです。3回の接種でほぼ100%の抗体獲得が期待できます。3回接種するとその後約5年は効果が持続し、感染リスクがある場合は 10〜20年ごとの追加接種(1回)が推奨されます。

B型肝炎ワクチン

国産B型肝炎ウイルス(ビームゲン®)を接種することによって獲得した免疫は、少なくとも15年間は持続することが確認されています。接種年齢が高くなるにつれて効果は低くなり、例えば40歳過ぎでワクチンにより免疫を獲得できるのは約8割と言われています。

ワクチンの効果は国にも認められており、2016年からは乳幼児の定期接種の対象となっています。

一方、2016年3月31日以前に生まれた方は定期接種は受けていないため、ワクチンを接種していないことになります。(ご自身で任意接種をされた方を除く)

淋菌ワクチン

淋菌ワクチンの投与により、淋病を51%予防できると報告されています。梅毒・淋病・クラミジアはドキシペップという飲み薬を使用することでも予防できることが知られており、ドキシペップと淋菌ワクチンを併用することで、さらに高い予防率が期待できます。


HPVワクチン

現状、HPVに感染した場合の治療薬はありません。そのため、ワクチン接種で予防することが有効です。

アメリカのCDC(疾病対策予防センター)が発表した内容では、13歳〜19歳の女子の子宮頸がんの発病例が83%も減少し、20歳から24歳でも66%減少しました。

また、10代〜20代の女子の子宮頸がん検診で前癌病変が減少しました。

男女の性器・肛門の尖圭コンジローマもどの年代でも著しく減少しており、男性のHPVワクチン接種も進められています。

男性のHPVワクチン接種

HPVワクチンの接種は、女性だけでなく男性に対しても非常に効果があります

主に、下記2点の効果が期待できます。

・男性本人のHPV感染による病気の予防(コンジローマ、陰茎などの癌)

・自分が感染源とならないことで、パートナーのHPV感染症のリスクを抑える

HPVワクチンを接種することは、ご自身とパートナーを守ることに繋がります!

費用と接種スケジュール

各ワクチンの接種費用とスケジュールは下記の通りです。

ワクチンはすべて自由診療での処方となります。

A型肝炎ワクチン

費用:1回あたり8,000円(税込)

接種回数:3回

スケジュール:初回、1ヶ月後、6ヶ月後

初回接種後、1ヶ月後と6ヶ月後の合計3回接種することで約5年間は効果が持続します。その後は抗体価が下がるため、感染リスクがある場合は5~10年ごとの追加接種(1回)が推奨されています。

B型肝炎ワクチン

費用:1回あたり7,000円(税込)

接種回数:3回

スケジュール:初回、1ヶ月後、6ヶ月後

獲得した免疫は、少なくとも15年間は持続することが確認されています。接種年齢が高くなるにつれて効果は低くなり、例えば40歳過ぎでワクチンにより免疫を獲得できるのは約8割と言われています。

3回接種後1〜2か月経過してから抗体検査を実施し、抗体反応が出なければ追加接種を行うこともあります。

A型・B型肝炎混合ワクチン

費用:1回あたり13,000円(税込)

接種回数:3回

スケジュール:初回、1ヶ月後、6ヶ月後


淋菌ワクチン

費用:1回あたり26,000円(税込)

接種回数:2回

スケジュール:初回、1ヶ月後

Doxy PEPと併用することで、淋菌に対してより高い予防効果が得られると考えられています。


当院で淋菌ワクチンを接種された方は、初回・2回目接種時に淋菌・クラミジア(性器・のど・肛門3カ所)を無料で検査可能です。(通常20,000円相当)

また、初回の接種日から1年間、接種時以外でも、淋菌・クラミジア(性器・のど・肛門3カ所)を3,000円(税込)で検査可能です。

本検査は、自由診療(保険外診療)のみ対応可能です。厚生労働省の混合診療禁止の原則に基づき、治療時も自由診療となることをご理解ください。


HPV9価ワクチン

費用:1回あたり33,000円(税込)

接種回数:3回(または2回)

スケジュール:初回、2ヶ月後、6ヶ月後(または初回、6ヶ月後)


HPV9価ワクチンは、3回接種を受けなくても十分な効果が期待できると報告されています。(詳しくはこちら

当院では2回のみの接種も推奨しています。

「9価」って何?

HPVワクチンは、2価・4価・9価と3種類ありますが、これは予防できる型の数を表しています。

HPVには180種類以上の型があり、感染した型によって発病する可能性のある病気は異なります。

当院では、

・尖圭コンジローマの予防は、4価と9価のワクチン接種で可能

・9価は4価に比べ、がんや尖圭コンジローマの予防効果が格段に高い(4価:60%程度、9価:90%程度)

ことから9価のHPVワクチンを採用しています。

他のワクチンとの同時期接種

性病予防のためのワクチンは、すべて同日接種が可能です。

他のワクチンを同時期に接種する場合も、特に制限はございませんのでご安心ください。

ワクチンのスケジュールについても、当院の医師と詳しく相談することが可能です。

図は、厚生労働省サイトのワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせから引用

詳しくは、厚生労働省のこちらのページをご参照ください。

診察の流れ

当院でのワクチン接種のための診察の流れは以下の通りです。

step1

医師の問診と診察

医師と相談の上、ワクチン接種可否を検討します。

step2

ワクチン接種・会計

ワクチン接種を行い、会計を行います。初回は、診察費用がかかりますが、2回目以降は診察なしでワクチン接種が可能です(診察費用も不要です) 。

当院では他にも性感染症の検査・治療・予防を提供しております。