女性の悩み

性行為後120時間以内に飲むアフターピル~郵送も可能~

性行為後120時間以内に飲むアフターピル~郵送も可能~

避妊をせず性行為を行った場合や、避妊に失敗した場合はアフターピル(緊急避妊薬)を内服することで妊娠を防ぐことが可能です。

従来から日本で処方されているアフターピルは3日以内に内服する必要があります。

学校や仕事、諸事情がある中、緊急で時間を作り病院に行くことは簡単ではありません。

当院では、5日以内に内服することで避妊の効果が期待できるエラを取り扱っています。

ここでは、アフターピルの種類や値段、服用の注意点についてまとめて解説します。

経口避妊薬(ピル・OC)については、下記のページで詳しく解説しています。

この記事で言いたいこと

・エラは性行為後120時間以内の服用で避妊の効果がある。

・1回の内服で避妊の効果がある。

・BMIが30を超えていても内服できる。

・遠方の場合は、お薬の郵送が可能。

目次の各項目をクリックすると、記事の途中までジャンプすることができます。

アフターピル(緊急避妊薬)とは

アフターピルとは避妊をしないで性行為をした場合や、コンドームが破れてしまった等避妊に失敗した場合に行う避妊方法です。

下記の方法では避妊はできないため、避妊をしなかった場合や失敗した場合はアフターピルの内服を検討する必要があります。

下記では避妊できません

・膣外射精(外だし)

・膣内洗浄

・妊娠の可能性が低い日(安全日)のコンドームなしの性行為

「コンドームは使っていないけど、外に出してもらったから大丈夫!」という声を頂くことがあります。

しかし実際には、男性の性器は勃起をした時から精子を含む粘液が分泌されているため、膣外射精の場合でも20%程度の妊娠率があるといわれています。

アフターピルの種類と値段

当院では下記3種類のお薬の処方が可能です。

Ella(エラ)

費用:8,800円(1回1錠)

服用時期性行為後120時間(5日間)以内に1回1錠の服用で98.9%の避妊効果

BMI*:すべての方で使用可能

ノルレボ(先発品)

費用:14,000円(1回1錠)

服用時期:性行為後72時間(3日間)以内に1回1錠の服用で避妊効果

BMI*:30未満の方のみ使用可能

レボノルゲストレル

費用:8,800円(1回1錠)

服用時期:性行為後72時間(3日間)以内に1回1錠の服用で避妊効果

BMI*:30未満の方のみ使用可能

エラとレボノルゲストレルの違い

エラとレボノルゲストレルの違いは、避妊有効時間、肥満の方への効果、有効成分、の3点です。

従来日本で処方されてきたレボノルゲストレルは72時間以内の内服でしたが、世界で主流となっているエラは120時間以内の内服で避妊効果があるといわれています。

できる限り速やかな内服が推奨されているため、時間に猶予がある場合でもなるべく早く内服してください。

レボノルゲストレルは、肥満女性(BMI 30以上)の場合十分に効果が得られないとされていましたが、エラの場合BMIが30を超えても十分効果が期待できるといわれています。

エラの有効成分は「ウリプリスタール酢酸エステル」です。排卵を遅らせたり妨げたりする作用があります。

エラは日本では未承認ですが、海外では主流であり米国FDA(アメリカ食品医薬品局)では緊急避妊薬として認可されています。また、子宮筋腫の治療にも使われている薬であり安全性も確認されています。

分類エラレボノルゲストレル
避妊有効時間120時間72時間
BMI*制限なし30未満
有効成分ウリプリスタール酢酸エステルレボノルゲストレル

*BMI = 体重[kg] ÷ (身長[m])²

※お薬の処方には診察が必要のため、別途診察料(初診料2,500円、再診料1,000円)かかります。

アフターピルの副作用

アフターピルの副作用に吐き気や頭痛、倦怠感などが挙げられますが、一時的かつ軽度なことがほとんどです。

副作用が出た場合でも数時間で改善することが多いですが、服用後3時間以内に嘔吐してしまった場合は効果が不十分な場合があり、再度内服が必要です。

お薬の嘔吐に不安がある方は、市販の吐き気止めや酔い止めと一緒にお薬を内服いただくことで吐き気の副作用の軽減が期待できるため併用をお勧めしています。

また、ご希望の方には当院で吐き気止めの処方も可能です。

主な副作用

・生理の遅れ

・生理の早まり

・頭痛

・吐き気

・生理痛

・腹痛

・不正出血

・めまい

・疲労感

避妊が成功したかの判断

次回の生理(月経)が起こると避妊成功のサインといわれています。

しかし、性器から出血があっても生理なのか不正出血等なのかは判断が難しいことがあります。

また、アフターピルの副作用により月経が遅れてしまい、不安が募ることも少なくありません。

より正確に避妊が成功したかを確認する方法は妊娠検査薬を使用することです。

アフターピル内服から3週間後に薬局で妊娠検査薬を購入し使用ください

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合や、妊娠への不安が残る場合はより詳しい検査ができる婦人科への受診をお勧めします。

望まない性行為があった方へ

望まない性行為であった場合、自分の体を守る為に避妊薬や性感染症予防薬を内服することが大切です。

性行為で起こりうることは、妊娠だけでなく性病の感染リスクがあります。

当院では、アフターピルだけでなく、HIVや梅毒・淋菌・クラミジアといった性病の予防薬を扱っています。

すべて即日で処方が可能となりますので、不安がある場合は一度相談をしてください。

女性のスタッフが常駐していますので、男性のスタッフへの抵抗がある方はお気軽にお申し付けください。

アフターピルの配送

遠方に住まれている場合は、お薬を郵送することが可能です。また、ご自宅への配送ではなく、ヤマト営業所での受け取りも可能となります。

お薬の処方には、先行してオンライン診療(電話診療)が必要となります。緊急薬の診療予約については柔軟に対応をしていますので、当院のLINEで相談してください。

この記事を監修した医師

<医師 塩尻 大輔>
パーソナルヘルスクリニック院長、医学博士。
国立国際医療研究センター(東京都新宿区)とパーソナルヘルスクリニックにて、HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供されています。
日本生まれですがアフリカのケニア育ちで、現地でも医師免許を取得しており、医療支援や教育支援等を実施されています。
当院でも非常勤医師として診療いただいております。