症状ゼロでも要チェック!性感染症の「確認検査」が大切な理由
性感染症と診断され、治療を受けたあと、「症状もなくなったし、これで安心」と思っていませんか?
実は性感染症は治療後の再検査(確認検査)がとても大切です。
これは、適切に治療を行ない、症状が治まっていても薬剤耐性菌により完治できていない場合があるからです。
この記事では、性感染症の治療後に知っておきたい「確認検査」のポイントをわかりやすくまとめました。
この記事で言いたいこと
・性感染症では治療後の確認検査を行う必要がある。
・確認検査を行うことで、「治療が完了したこと」「人に移さないこと」がはじめて証明できる。
・確認検査では、特に淋菌・クラミジアでは即日検査ではなくPCR検査を推奨している。
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確認検査とは
性感染症の治療が終わったあと、「ちゃんと治っているかどうか(人にうつさないか)」を確認するために行うのが「確認検査」です。
適切な薬を内服、または点滴を受け、症状もなくなった場合は「治った」と思いがちです。
しかし、適切な薬で治療を受けても、菌やウイルスが体内に残ってしまう場合があります。
これを放置すると、パートナーへの感染や不妊症などの合併症につながることがあります。
治療後に行う「確認検査」は、治療が確実に成功したかを確認するための大切なステップです。
なぜ適切な治療を受けても治らないことがあるのか
性感染症の中には治療薬に対して薬剤耐性を持っている場合があります。薬物耐性を持っている性感染症として有名なのは淋菌です。
淋菌の中には、使用した薬に対して「耐性(薬が効きにくい性質)」をもつ菌が確認されています。
国内の報告では、第一選択薬に対しても約5%程度の耐性があるとされています。
つまり、100人が治療を受けても、数人は菌が残ってしまう可能性があるということです。
残念ながら、治療の成功・不成功は症状の有無だけでは判断できません。
このため、治療が成功しているのかどうかを判断するためは再度検査を受ける必要があります。
検査を受けるタイミング
確認検査は治療してすぐに行うのではなく、一定期間をあけてから行う必要があります。
その理由は、治療後すぐの検査では、すでに死んでいる菌やウイルスの遺伝子が検出され、実際には治っていても「陽性」と出てしまうことがあるからです。
そのため、治療終了から2〜3週間後に再検査を行うことで、より正確に治癒の確認ができます。
なぜ確認検査ではPCR検査や定量検査を推奨するのか
性感染症の治療後に「本当に治ったかどうか」を確認するには、適切なタイミングと検査方法の選択がとても重要です。
当院で実施している淋菌やクラミジア即日検査は当日に結果が分かる利点がありますが、PCR検査に比べると検出感度がやや低いことがあります。
PCR検査は菌やウイルスの遺伝子を直接検出するため、より正確に治療効果を評価できます。
結果が出るまで3〜4日ほどかかりますが、確実な確認のためにはこの方法をおすすめしています。
梅毒検査は定性検査と定量検査があります。
定性検査(即日検査)は結果が「+(陽性)」又は「-(陰性)」で出る一方、定量検査は数字で結果が出ます。
梅毒の治療効果判定は数字の推移で判断を行うため、定量検査を受けていただく必要があります。
確実に治ったかどうかを確認するために、焦らず正しい方法と時期で検査を受けることが大切です。
当院で推奨している確認検査
当院では以下の確認検査を推奨しています。
自由診療では検査結果をメールで確認することが可能なため、再度来ていただく必要はございません。
「費用がかかるので検査は避けたい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
当院で治療後3ヶ月以内に治癒確認検査を受ける場合、お得に検査を行うことができます。
当院で治療を受けた方は治療後3ヶ月以内に治癒確認検査を受ける場合、通常価格より1,000円引きさせて頂きますので、ぜひご利用ください。(下記の赤く表示されている価格)
※診察不要であれば、検査代金のみで受診が可能です。
| 病名 | 費用(税込) | 検査日数 | 部位 |
|---|---|---|---|
| 淋病PCR | 4,500円 3,500円 (1部位) | 3~4日後 | 性器/のど/肛門 |
| クラミジアPCR | 4,500円 3,500円 (1部位) | 3~4日後 | 性器/のど/肛門 |
| 梅毒 (定量検査) | 5,000円 4,000円 | 3~4日後 | 血液 |
| マイコプラズマ ウレアプラズマ | 9,000円 8,000円 (1部位) | 7〜10日後 | 性器/のど/肛門 |
郵送検査で治癒確認検査
「遠方で通院が難しい」「クリニックに行く時間がない」という方向けに、郵送で検査を行う方法もあります。
来院するのと同じ料金で検査が可能となりますので、ご希望の方はスタッフまたは当院の公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
※送料のみご負担いただきます。
梅毒検査は来院のみでの実施となります。
<医師 塩尻 大輔> パーソナルヘルスクリニック院長、医学博士。 国立国際医療研究センター(東京都新宿区)とパーソナルヘルスクリニックにて、HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供されています。 日本生まれですがアフリカのケニア育ちで、現地でも医師免許を取得しており、医療支援や教育支援等を実施されています。 当院でも非常勤医師として診療いただいております。