腟炎の予防

腟炎(腟カンジダ/細菌性腟症)は、再発を予防するという選択肢があります。

腟炎は予防できます

腟カンジダ:予防内服(週1回×6か月)で、再発率を約10〜20%まで下げることが期待できます。

細菌性腟症:本人に加えてパートナーも治療することで、12週間以内の再発率が63%→35%へ低下(約半減)した報告があります。

※効果には個人差があります。再発のパターンや検査結果により、最適な方法は異なります。

遠方の方に対して、電話診療および配送サービスを承っております。

腟カンジダの予防

腟カンジダとは

腟カンジダ(カンジダ腟炎)は、カンジダ属という真菌(カビ)が腟内で増殖することで起こる感染症です。

強いかゆみ、白くポロポロしたおりもの、ヒリヒリ感などが特徴で、多くの方が一度は経験します。

一方で、1年に4回以上繰り返す状態は「再発性腟カンジダ」と呼ばれ、6か月以内に約60〜70%再発すると言われています。

週1回・6か月間服用する腟カンジダの予防薬を用いることで再発率は約10〜20%まで低下すると報告されています。

腟カンジダの予防内服

腟カンジダ予防内服の最大の特徴は、再発そのものを減らすことです。

週1回・6か月間服用する腟カンジダの予防薬を用いることで再発率は約10〜20%まで低下すると報告されています。

腟カンジダ予防薬の効果

・腟錠や治療を繰り返さなくてよくなる

・症状への不安が減る

・生活の質(QOL)が改善する

学術報告

研究では、

・予防内服を行わない場合:6か月以内に約60〜70%が再発

・抗真菌薬を週1回・6か月間内服した場合:再発率は約10〜20%まで低下

と報告されています。

カンジダ予防薬は、下記のどれかに当てはまる方におすすめです。

こんな方におすすめ

・1年に4回以上、腟カンジダを繰り返している

・毎回、かゆみや不快感が強く生活に支障が出る

・腟錠や治療を何度も繰り返している

・「また再発するかも」という不安が常にある

回数だけでなく、つらさや不安の強さも大切な判断材料です。

服用方法

腟カンジダ予防内服は、「導入療法(導入期)」と「維持療法(維持期)」の2段階で行います。

導入療法(導入期)

1日目・4日目・7日目に内服(計3回)

維持療法(維持期)

週に1回内服し、原則として6か月間継続します。

6か月は、再発抑制効果と安全性のバランスが最も良いとされる標準的な維持療法期間です。

ただし、6か月で完全に治癒が保証されるわけではなく、いったん終了した後は経過を見ながら必要に応じて次の対応を検討します。

副作用や妊娠希望などがある場合は、医師と相談しながら期間を調整します。

費用

初回の方は、導入+継続6ヶ月セットがお得です。継続される方は1ヶ月/3ヶ月/6ヶ月の中からお好きな量を選ぶことができます。

腟カンジダ予防薬

導入セット(1・4・7日目):4,000円

継続1か月(週1回×4回):5,000円

継続3か月(週1回×12回):12,000円

継続6か月(週1回×24回):20,000円

導入+継続6か月セット:22,000円(すべて税込)

腟カンジダ予防薬を開始・導入中の方は、おりもの検査や避妊注射を特別価格で提供させていただきます。

限定オプション

おりもの検査(腟カンジタ・トリコモナス・細菌性腟炎):3,000円(通常4,500円)

避妊注射(デポプロベラ):8,000円/回*または22,000円/3回*(通常9,000円/回または25,000円/3回)

*PrEP/ドキシペップ/腟カンジダ予防薬のいずれかを当院で購入している方は特別料金で提供可能です。

細菌性腟症の予防

細菌性腟症とは

細菌性腟症は腟内の菌のバランスが崩れることで起こる病気です。性行為の経験がない方でも発症することがあり、多くの女性が一度は経験する可能性があります。

通常は重篤な症状を引き起こすことはありませんが、HIVの感染や他の性感染症の感染・発症のリスクを高める可能性があります。

妊娠中の方は、早産や流産のリスクが上がるとも言われています。

細菌性腟症の症状と原因

細菌性腟症の症状は下記のものが代表的ですが、淋菌やクラミジアなどの性感染症と症状が似ており、症状のみでは判別が困難です。

検査をすることで診断が可能となります。また、おりものの変化は他の病気でも起こります。

主な症状

・おりものの量が増える

・灰白色のおりものになる

・イカ臭いにおいがする

・陰部のかゆみ、違和感

主な原因

・複数の性的パートナーがいる

・性交時にコンドームを使用しない

・頻繁な腟洗浄

・ホルモンの変動(生理、妊娠、閉経など)

・ストレスや不眠などによる免疫力の低下

細菌性腟症の再発

細菌性腟症の再発や繰り返しはよく見られます。

治療後、一時的に症状が改善しても、以下のような再発の傾向があります。

再発の特徴

・約3人に1人は3カ月以内に症状が再発

・半数以上は12カ月以内に症状が再発

再発の要因

・パートナーの性器に細菌性腟症関連菌が存在している

・新しいパートナーとの性行為

・腟内の菌のバランスが崩れたままになっている

・ホルモンの変動(生理、妊娠、閉経など)

・ストレスや不眠などによる免疫力の低下

・頻繁な腟洗浄

細菌性腟症の再発は新たな原因のこともありますが、治療が不十分でありに残っていた菌が再び増殖して起こるケースもあります。

そのため、適切な治療を受け、生活習慣の見直しやパートナーの関与を考慮することが大切です。

細菌性腟症の予防

細菌性腟症は、パートナーも一緒に治療することで、細菌性腟症を予防することができることが知られています。

2025年3月に発表されたランダム化比較試験では、女性の標準治療に加えて男性パートナーに7日間の内服+外用治療を行うことで、12週間以内の再発率が63%→35%へ低下(約半減)した報告があります。

本人の治療

治療は腟錠(腟の中に入れるお薬)を6日間、就寝前に使用します。

腟錠を使い始めると、2~3日で症状が改善することが多いですが6日間使い切ることが重要です。

腟錠:4,500円(税込)

膣錠の使い方

※(図)オキナゾールより抜粋

手指を石けんできれいに洗い、両足を広げてしゃがみます。

図のように腟錠を指先で膣内の深いところに挿入してください。

詳しくは下記のボタンよりオキナゾール公式ホームページご覧ください。

 
パートナーの治療

7日間の飲み薬と陰部の塗り薬を併用します。

内服薬+塗り薬:6,000円(税込)

いずれかのみご希望の場合、下記の価格で処方可能です。

塗り薬:4,000円/本(税込)

内服薬:4,000円(税込)

※当日お薬をクリニックでお渡しします。そのため、薬局にお薬を取りに行く必要はございません。

細菌性腟症などの検査

細菌性腟症の検査はおりもの(腟)を綿棒で拭っていただいたのちに、顕微鏡で観察し診断を行います。

おりものはご自身で採っていただくため、陰部の診察や痛みを伴うことはありません。検査~診断まで30分程度で可能です。

おりもの検査

検査項目:腟カンジタ、トリコモナス、細菌性腟症

料金:4,500円(税込)

検査結果:カンジダ・トリコモナス・細菌性腟症は即日(30分程度)

※おりもの検査の結果は医師からご説明しますので、診察料が別にかかります。

診察の流れ

腟炎予防に関する処方のための診察の流れは以下の通りです。

step1

医師の問診と診察

医師と相談の上、薬の適応や服用方法、必要ならば検査を検討します。

step2

処方・会計

受付で、ニキビ治療・予防薬等をお渡しします。2回目以降も、医師と診察にて状況を確認しながら処方を行います(診察費用がかかります)。

よくある質問

腟カンジダの予防薬は、6か月飲めば完全に治りますか?

6か月は標準的な維持療法の期間です。再発がゼロになる保証はありませんが、多くの方で回数や重症度が減ります。

腟カンジダの予防薬は、一生飲み続ける必要がありますか?

通常は6か月でいったん終了し、その後は経過を見ます。副作用や妊娠希望などがある場合は、医師と相談しながら期間を調整することができます。
再発のパターンや検査結果により、当院の医師から最適な服用の仕方を提案させていただきます。

腟カンジダや細菌性腟症は「性病」ですか?

腟カンジダや細菌性腟症は、腟内の菌のバランスが崩れることで起こる状態で、いわゆる「性感染症(性病)」とは少し異なります。
ただし、性交渉(特にコンドームなし)やパートナーの影響で悪化・再発しやすくなることがあります。

腟カンジダや細菌性腟症を治療してもすぐ再発するのは、治療が効いていないからですか?

必ずしもそうではありません。これらの腟炎は再発しやすいことが知られており、治療で一度良くなっても、腟内環境やパートナーの影響などで再び崩れて再発することがあります。
再発を繰り返す場合は、治療方法や生活習慣、パートナー治療の要否を含めて当院にご相談ください。

パートナーも治療したほうが良いですか?

再発を繰り返す場合や、性交渉のたびに症状が出る場合は、女性本人だけでなくパートナーの治療を検討する価値があります。
状況によりメリットが異なるため、再発パターンや検査結果を踏まえて、当院の医師からしっかりとご説明させていただきます。

治療中・治療直後は、性交渉をしても大丈夫ですか?

症状が強い時期や治療中は、刺激で悪化したり再発につながることがあるため、可能であれば治療が終わって症状が落ち着くまで控えるのがおすすめです。
再発を繰り返す方は、コンドームの使用やパートナー治療の検討も再発予防に役立つことがあります。

「おりもの」の量や性状だけで腟カンジダや細菌性腟症かどうか分かりますか?

淋菌・クラミジアなど他の感染症や腟カンジダ・細菌性腟症は症状が似ていることがあり、症状だけでは判断が難しいことがあります。
おりもの検査で原因を確認し、適切な治療を選ぶことが大切です。

当院では他にも性感染症の検査・治療・予防を提供しております。